今日は、人間関係の距離感がうまくつかめずに日常的にストレスをため込んでいたり、人とのトラブルが増えてしまう方に、これまで書き溜めた「バウンダリー(境界線)」の記事を以下のカテゴリーにわけて紹介します。
▪バウンダリーの基礎を学べる「バウンダリー(境界線)基礎講座」
▪相手の境界線を越えて、人間関係のトラブルを起こしてしまう人
▪人間関係で我慢ばかりしてストレスを溜めている人
▪世話焼きや過干渉がやめられない人
▪モンスター社員や高圧的な人への境界線の引き方
▪境界線が崩壊した職場で起きる問題
▪人間関係の距離感を点検して整えたい人
ここで紹介する記事を読んで頂ければ、今よりも人間関係の距離感がつかめるようになる手立てを得ることができるはずです。ぜひ読んでみてください。
バウンダリー(境界線)とは?
バウンダリー(境界線)とは、「私」と「あなた」を区別する人間関係の境界線です。
バウンダリーが守れていれば、「私とあなたは別の人間であり、別の価値観や考えを持っている」ということをお互いに認め合うことができ、摩擦の少ない安全な人間関係を構築することができます。
お互いの人間性、役割や責任を尊重してコミュニケーションをとることができます。
相手の安全を奪ったり、自分の役割や責任を押し付けたり、または相手の責任を無駄に背負うような関係にはなりません。

逆に、バウンダリー(境界線)が構築できない人間関係は、家庭、職場、恋愛、友人との関係において摩擦が生じやすく、様々なトラブルにつながります。
▶ 仕事を断ることができず、いつも面倒なことばかり押し付けられる。
▶ 夫の言うことに理不尽さを感じるんだけど、自分が悪いんじゃないかと思ってしまい何も言い返せない。
▶ わがままばかり言う友達にいつも振り回される。
▶ 怒りのコントロールができず、周りから怖がられている。
▶ 彼氏が浮気していないか不安で仕方なくて、異常なほどに束縛をしてしまう。
▶ 一人暮らしをしている娘の世話を焼きすぎてしまい、嫌がられて「もう電話しないで」と言われてしまう。
あなたはこんな問題で困っていませんか?
人間関係で起きるトラブルは、バウンダリー(境界線)を切り口にすることで全て説明が可能です。
そして、バウンダリーを理解することは、あなた自身を理解することにつながります。
このページでは、バウンダリー(境界線)の基礎を学ぶと同時に、人間関係の悩みに応じたバウンダリーの引き方を解説するブログ記事をまとめて紹介しています。
ブログ記事は適宜追加していきますので、ぜひ定期的に読んで自己理解を深めてください。
全8回で学べる!バウンダリー(境界線)基礎講座

まず初めに読んでほしい、バウンダリー(境界線)を理解するための基礎講座です。
1日目 「バウンダリーとは」
2日目 「安全な人間関係の距離感を学ぶ」
3日目 「自分の感情は自分の責任!」
4日目 「支配・被支配の関係」
5日目 「共依存の関係」
6日目 「無関心の関係」
7日目 「ダブルバインド」
8日目 「人間関係の距離感チェック」
こちらの記事も初めに読んでみてほしいです。
相手の境界線を越えて、人間関係のトラブルを増やしてしまう人

ついつい感情的になって相手を傷つけてしまう。周りから「キツイ人、怖い人」と思われている。パワハラ上司だと思われていて辛い。なぜか娘に嫌われている。
こんな風に、人間関係を壊してしまうことが多い人向けの記事をまとめています。
人間関係の摩擦を減らし、より安全で対等な人間関係を築きたい方は、相手をコントロールしないためのバウンダリー(境界線)の引き方を学びましょう。
子どもにすぐにキレて怒鳴ってしまい、自己嫌悪で苦しむあなたに知ってほしい「怒りの本当の理由」
利用者さんに説教ばかりしてしまう援助職は、まず相手を「正したい」という思いの強さを管理しなさい!
「怒りをぶつける」よりも、「悲しみを伝える」方が、自分も相手も大切にできると思う話
「言い方のきつさの直し方」自覚があって直したいけど、どうしていいかがわからないあなたがまず知るべきこと。
「話を聴く」とは、自分と相手との違いを認めるということである。
パワハラをなくしたい職場が、今すぐ取り組むべき「言葉の使い方」とは? | 「評価」と「観察」の違いを理解する。
共依存を克服する方法④「責任を回避する言葉」を「自分の責任で行動している言葉」に変える。
「子どもの気持ちに寄り添うってどういうこと?」誤解されやすい「気持ちに寄り添う」の本当の意味と、共感力を養う方法。
伊調馨パワハラ問題。「選手と恋愛する気持ちで指導する」栄監督の強い思いは、監督と選手の境界線を壊しトラブルに発展する。
「仕事でミスをする同僚を見るとどうしても許せなくてキレてしまう」あなたが、もっとキレずに働けるようになるためにまず知ってほしいこと。
豊田真由子議員の暴行暴言問題。子どもは家族から、新人は職場から「自己主張のバリエーション」を学ぶ。
「褒め方」「叱り方」をいくら学んでも、相手への「尊重」がなければただのコントロールになる。
人間関係で我慢ばかりしてストレスを溜めている人

「NOと言えない」「いつも私ばかり面倒なことを押し付けられる」「なぜか、わがままで自分勝手な人ばかりが私に近寄ってくる」「みんな、私のことをなんだと思っているの?」
職場、家族、友達、どういうわけか、人から軽んじられているような、我慢ばかりしているような。
上手に境界線を引いて、もっと上手に人間関係ができるようになりたい方に読んでほしいブログ記事です。
境界線(バウンダリー)を引くということは「相手に納得してもらうこと」ではなく、「あなたの考えを伝えること」である。
パワハラをされやすいあなたに今すぐ知ってほしい「原因と3つの打開策」
あんまり自分から動かない友達から忘年会に誘われたので、バウンダリーを意識して対応してみたら、自尊心が上がったという話。
「話が長い利用者さんに嫌な思いをさせずに話を終える方法はありませんか?」(前編)
「話が長い利用者さんに嫌な思いをさせずに話を終える方法はありませんか?」(後編)
一人暮らしを反対する親を説得したいあなたに知ってほしい「境界線の引き方」
「母親を許せない」と親への憎しみが消えずに責めてしまうことに疲れたあなたに知ってほしい、「母との距離のとり方」と「心の傷の扱い方」
共依存を克服する方法①「相手の感情に巻き込まれない習慣作り」
共依存を克服する方法⑥「相手を納得させようとするコミュニケーションからの脱却」
過去の恋愛を責められて辛く疲れてしまうあなたが、「いつまでも責められる本当の理由」と「解決策」
あなたの「ネガティブ思考」が専門書を読んでも治らない理由と、改善のために取り組んでほしいこと。
パワハラで休職した人がなかなか復職できない理由は、「職場に安全を感じていないから」
「不安で何度も同じ質問をしてくる人」にイライラしてしまうあなたが、今よりも楽に対処できる話の聴き方。
「役割と責任の境界線(バウンダリー)」が簡単に明確にできる!「5つの質問」
「自分のキャパを超えた仕事を断る」ことは、バウンダリーを保つことになるのでしょうか?限界を設定して断ってもいいものでしょうか?
NOといえるようになりたいけど、「相手を怒らせてしまうのではないか」と心配しているあなたが、身につけるべき自己主張のバリエーション
母からの電話が苦痛。電話に出ないと「冷たい」「ひどい娘」と責められます。やっぱり私はひどい娘なのでしょうか?
忙しそうにしてうまく仕事を押し付ける同僚に困るあなたが、まず理解すべき「共依存の人間関係」
親や上司との境界線(バウンダリー)の引き方。今、支配を受けて苦しんでいるあなたにできること。
「利用者さんにどうしてもイライラしてしまい優しくできません。私は介護職失格でしょうか?」と自分を責めるあなたに伝えたいこと。
世話焼きや過干渉がやめられない人

ついつい人の世話を焼いてしまう。子どもや部下に過干渉になってしまう。 「私なら絶対そこまでやらないよ」「何でもやっちゃうと本人のためにならないよ」とよく言われる。
世話焼きや過干渉をやめられない人に読んでほしいブログ記事です。
共依存タイプの上司は、部下の「自立」を嫌い、部下の「依存」や「不安」を好む
「すごくお世話になった人を嫌いになるなんて、良くないことですよね?」と思うあなたへ。
別れをはっきり言わないで曖昧な関係を続ける人の心理と、振り回されるあなたが「苦しい恋愛から脱け出す方法」
親に「お金を貸して」と言われ金銭的に頼られてしまうあなたが、「親に依存される理由」と今すぐできる対処法。
共依存を克服する方法②「間(ま)を作り、自分の気持ちを確認する」
共依存を克服する方法③「イネイブリングを点検する5つの質問」
子どもへの過干渉をやめたいあなたが最初に理解すべきこと。「過干渉になる原因」と「子どもへの影響」とは。
「患者さんといい関係を作りたい」と思ってがんばっているのに、なぜか恋愛感情をもたれやすくて困っている援助職の方へ。
仕事をしない上司を働かせる方法が明確にできる!「5つの質問」
「私ばかり面倒な利用者さんを担当しています」と言うあなたは、自分の関わり方が「面倒」を招いていることを疑った方がいいですよ。
モンスター社員や高圧的な人への境界線の引き方

職場で自分勝手な行動を繰り返すモンスター社員や、悪質なクレーマーなどへの「職場としての境界線の引き方」を解説しています。
また、高圧的な同僚や上司に困っている人が、少しでもダメージを軽減するためのブログ記事も紹介しています。
思い通りにいかないと感情的になる部下には、「感情的になった事実」を問題として扱う。
悪質なクレーマーやモンスター患者対応の基本は、職場としてのバウンダリー(境界線)を強化すること!
思い通りのシフトにならないとすぐに不機嫌になるスタッフへの対処法は、職場としての「バウンダリー(境界線)」を強化すること
ケース会議で自分の意見を通すために感情的になるスタッフに困っている職場で、今すぐに活用してほしい資料を公開します。
感情的になる部下を注意してもいつもうまくいかないのは、部下の繰り出す「問題のすり替え」に巻き込まれているからではないですか?
職場の喧嘩を上司のあなたが「仲裁しよう」としているから、いつまでも問題が解決せず繰り返すんですよ
高圧的な上司や先輩に、きつい言い方をやめてもらうためにできることは、あなたの感情を「私」を主語に伝えること。
職場で悪口ばかり言う人の特徴と、巻き込まれないために今すぐできる「ダメージ軽減法」
「モンスター社員の行動」を「職場の対応」との相互作用で見ると、今のあなたにできること、できないことは簡単に整理できる
モンスター社員への対処法をいくら調べてもうまくいかないのは、上司のあなたが「部下との関係を壊さずに相手を変える方法」を求めているから。
境界線が崩壊した職場で起きる問題

職場で起きやすいトラブルを境界線を切り口に解説した記事をまとめています。境界線を組織レベルで理解したい方はぜひ読んでみてください。
「NGT48事件」から学ぶ、対人援助職の共依存がもたらす、離職・燃え尽き問題の構造と対処法
鳥取県養護学校の看護師一斉退職に見る、対人援助職の使命感の強さが生む「依存」と「機能不全」
神戸市の教員間いじめ問題。「暴力が蔓延し崩壊する職場」の人間関係の構造と特徴とは。
日大アメフト部問題から学ぶ③いじめやパワハラが多い職場は、「やる気がない」「変われ」などの具体性のないあいまいなメッセージが蔓延する。
経営者が支配的だと、スタッフは「社内評価重視派」vs「援助職としての誇りを捨てない派」に仲間割れして、退職リスクが一気に上がる。
あなたの職場ですぐに新人が孤立するのは、「業務内容」は教えても「職場の小さな当たり前」を教えていないからではないですか?
京都府向日市のケースワーカーと生活保護受給者による死体遺棄事件はなぜ起きたのか。「過酷な職場環境と事件の関係性」を紐解く。
「正義感が強いまじめな社員」を昇進させたら豹変してしまう場合に多い理由と、職場の対応方法。
兵庫県の精神科病院で起きた患者への暴力、わいせつ行為。精神科病棟は援助職と患者の境界線を壊し、暴力が定着する環境が整いやすい。
人間関係の距離感を点検して整えたい人

バウンダリー(境界線)が学べるセミナー

バウンダリー(境界線)が学べるだけでなく、まるでカウンセリングを受けているかのように自己理解が深まるセミナーを紹介します。動画での受講も可能ですので、お気軽にお申し込みください!
①ストレスに強くなる!人間関係の境界線(バウンダリー)を学ぶセミナー
②ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー
医療機関、法人、学校などで年間1000件以上の相談を受けている公認心理師がバウンダリーを徹底解説します!
※レジュメの1ページ目のみ抜粋して紹介します。
■講師:AIDERS 代表 山崎正徳(公認心理師 / 精神保健福祉士)
<バウンダリーをテーマにした講師の講演実績>
・みなとみらい福祉サービス様
・特別区人事・厚生事務組合社会福祉事業団様
・ことぶき介護様
・ケアステーションみなみ風 文京様
・東京都看護協会千駄木訪問看護ステーション様
・立教大学大学院現代心理学部様
・埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉子ども学科様
・新宿区福祉部障害者福祉課様
・東京更生保護施設連盟様
・東京更生保護施設連盟青年部様
・宇都宮市男女共同参画推進センター様
・ケアプランセンターえん。様
・日の出医療福祉グループ様
・神奈川県身体障害者施設協会様
・千葉県社会福祉協議会様
・東京都消費生活総合センター様
・神奈川県消費生活課様
・保健・医療・福祉サービス研究会様
・千葉県公的相談窓口様
・東京都公的相談窓口様
・都内更生施設様
<メディア掲載・執筆実績>
・日経ビジネス(2020年2月17日号) シニア労働力の幻想 現場の本音「正直、足手まとい」
・臨床老年看護(日総研出版 / 2020年5・6月号)看護現場で今すぐ使える!「ストレスが減る人間関係の距離感」を保つ具体策
・臨床老年看護(日総研出版)WEB動画連載「人間関係に振り回されない!ストレスに強くなり長く看護師を続けるためのストレスマネジメント」※2020年9・10月号より連載中です(全6回)
<受講者の感想>
・少人数で、和やかな雰囲気の中セミナーを受けられたのが良かったです。 自分自身の問題も職員全体の問題もバウンダリーを意識することでかなり改善されるのではないかと思いました。 多くの人に知ってもらいたい内容です。 ありがとうございました。
・普段の人間関係において、相手の問題を自分の問題として考えていることが多かったなと気づきました。セミナーに参加して、バウンダリーを知ったので、今後は意識して境界線を保てるようにしてみたいです。
・今まで健康だけが取り柄でしたが、今の職場に入り約1年半病気やケガが絶えません。休日も心身の疲労は取れず、自分の関わり方に問題があるのではないかと思い始め、今回のセミナーに参加させて頂きました。 結論、やはりバウンダリーを保つことができていなかったことがよくわかりました。すべてがつながりすっきりした感があります。今後はできることから初めて自分を変えていこうと思います。ありがとうございました。
共依存を克服するカウンセリング

ここまでの記事を読み、「人間関係の課題を感じて改善したい」と思った人はいるでしょう。
ただ、具体的にどのようにすれば改善できるのか、なかなか一人ではわからないですよね?
そんなあなたの人間関係の解決方法は、カウンセラーと一緒に整理していくことで、「あなたにできる」「より具体的な」対処法を見出すことができます。
一度カウンセリングを受けて、ご自分の課題をじっくりと整理してみませんか?
詳細は以下のサイトにてご確認ください。
ここまで読んでみて、いかがでしたでしょうか。
境界線を学ぶことは、自己理解を深めることにつながります。
今後も境界線に関連するブログ記事を書いたらこの記事内に追加していきますので、ぜひ時々このページを見て、ご自分の振り返りをしてみてください。