· 

「訪問介護の現場で遭遇するショックな出来事から、心のダメージを軽減する方法」をテーマに講演を行いました。

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

特定非営利活動法人ことぶき介護様で、「訪問介護の現場で遭遇するショックな出来事から、心のダメージを軽減する方法」をテーマに講演を行いました。

 

□ 昨日まで元気だった利用者さんが、訪問したら凄惨な亡くなり方をしていた。

 

□ 利用者さんから長時間罵られる、胸倉をつかまれるなど、暴言暴力の被害に遭う。

 

□ 利用者さんからセクハラの被害に遭う。

 

これらは一例ですが、介護の現場で遭遇するショックな出来事は、数えきれないほどあるはずです。

 

私たちは、普段経験しないような大きなショックを経験すると、どうなるのでしょうか。

 

心と身体にどんな反応が起きるのでしょうか。

 

この講演では、介護職が現場で受けた大きなショックが深刻なトラウマになり、結果として燃え尽き、離職につながってしまうことを防ぐために、職場や個人ができる取り組みを解説しました。

 

私は、介護職や看護師さんを初め、対人援助職の方の相談を多く受けますが、ほとんどの援助職の方が、何かしらのトラウマを抱えているように思えます。

 

トラウマとは?を簡単に説明すると

 

例えば、あなたが過去に経験した、辛かったこと、怖かったこと、とても嫌だったこと、恥をかいたこと

 

なんでもいいので、思い出してみてください。

 

「あの時は大変だったな」

 

「苦しかったけど、よくがんばってたな」 

 

こんな風に、その時のことを落ち着いて振り返ることができたあなた。 

 

あなたにとってそのエピソードは「過去のこと」になっている可能性が高いでしょう。 

 

その時は大変だったと思いますが、心の傷が今は癒えている。

 

だからこそ、当時をじっくりと振り返ることができるのです。 

 

一方で、もしあなたが過去の嫌な記憶を思い出した時に、当時感じた強い感情(苦痛、怒り、恐怖、不安など)や身体の反応(動悸、緊張、涙が出る、胸や喉が苦しい、足がすくむなど)、イメージ(その時の場面が鮮明に浮かぶなど)が蘇り、思い出すことに強い負担を感じたとしたら

 

まるで当時にタイムスリップしたかのように、たちまち大きな苦痛の波に飲み込まれるとしたら

 

それは、あなたにとって、その時の嫌な記憶が過去のことになっていない可能性があります。

 

心の傷がまだ生傷のまま、その時のまま残っていて、かさぶたにもなっていない。 

 

普段はその傷に蓋をして、見ないように、触れないようにすることで生活はできている。

 

ただ、その傷に意識が向いた途端、蓋が開き、傷が痛みだします。

 

この「癒えていない心の傷」こそが、トラウマなのです。

 

援助職が深刻なトラウマを抱えると、仕事の継続自体が困難になります。

 

「どうしても仕事に行こうとすると呼吸が苦しくなる」

 

「体の大きな男性の利用者さんが相手だと、怖くて怖くて介護どころではなくなる」

 

せっかく志を高くして始めた介護の仕事なのに、心に大きな傷を負い、燃え尽きて自信を失い辞めていく。

 

とても辛く苦しいことです。

 

私は、こんな形でこの業界から去っていく援助職を一人でも減らしたいのです。

 

だからこそ、援助職の方にはトラウマに関する基本的な知識を持ってもらいたいし、職場がショックを受けたスタッフをきちんとサポートできる環境を作ってもらいたいなと思います。

 

「怒りを発散させる紙袋絞りが面白かった。早速家でやってみます」

 

「話を聴いてみて、自分がけっこうトラウマを抱えていることがわかった」

 

「この仕事をしていればこれくらい当たり前、という意識が強かった。傷ついている同僚には絶対に言わないようにしたい」

 

「本当に面白かった。また話を聴きたい」

 

こんなありがたい声をいただきました。

 

ことぶき介護様からは、実は2回目の講演依頼です。

 

従業員の皆さまを本当に大切に考えていらっしゃるんだなと思いました。

 

今回の講演に関連する記事を以下に張っておきますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

職場で自殺者が出たら、今すぐ読んでほしい職場の対応マニュアル

 

とてもショックな出来事があった時に落ち込むのは、「心が弱いから」ではなく「あなたの心が健康だから」

 

ブレインスポッティング(トラウマ治療)【東京・新宿】

 

怒りが強い時に試してほしい、スッキリできる怒りのエネルギー放出方法

 


セミナーのご案内

 

◆職場の惨事ストレスマネジメントセミナー ~自殺、事故死、殺人、災害など、突然の惨事に見舞われた職場は、まず何をすべきか~ 2019年6月14日(金)定員5名 詳しくは こちら

 

◆ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【実践コース(共依存の関係)】 2019年6月21日(金) 定員5名 詳しくは こちら

 

◆職場の惨事ストレスマネジメントセミナー ~自殺、事故死、殺人、災害など、突然の惨事に見舞われた職場は、まず何をすべきか~ 2019年7月4日(木)定員5名 詳しくは こちら

 

◆ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【実践コース(支配・被支配の関係)】 2019年7月12日(金) 定員5名 詳しくは こちら


ブログテーマ


初めに読んでほしいお勧めブログ記事

 

◆ストレスに強くなる!人間関係の境界線の引き方 

 

◆なぜ援助職の現場で虐待が起きるのか、「巨人の星」で説明します!

 

◆「NGT48事件」から学ぶ、対人援助職の共依存がもたらす、離職・燃え尽き問題の構造と対処法

 

◆職場の喧嘩を上司のあなたが「仲裁しよう」としているから、いつまでも問題が解決せず繰り返されるんですよ。

 

◆教えてくれない職場は、「教えること」を教えないから「教えられる人」が育たない。

 

◆「思考」と「感情」の違いがわからないと、ストレスが倍増する!

 

◆職場のスタッフの本当の悩みに経営者のあなたが気づかない限り、人材不足などの問題はなくなりませんよ。

 

◆あなたの職場ですぐに新人が孤立するのは、「業務内容」は教えても「職場の小さな当たり前」を教えていないからではないですか?

 

◆共依存タイプの上司は、部下の自立を嫌い、部下の依存や不安を好む。

 

◆鳥取県養護学校の看護師一斉退職に見る、対人援助職の使命感の強さが生む「依存」と「機能不全」

 

◆バウンダリー(境界線)基礎講座1日目「人間関係の大原則が学べるバウンダリー(境界線)とは?」

 

◆働きやすい職場にしたければ、「相棒」の杉下右京を見て学べ!

 

◆悪質なクレーマーやモンスター患者対応の基本は、職場としてのバウンダリー(境界線)を強化すること!

  

◆自分のことを長い目で見れば、今のあなたの弱みなんていつかは強みに変わるという話

 

◎こちらのホームページでもブログを書いています!◎

共依存を克服するカウンセリング【東京・新宿】