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埼玉県立大学保健医療福祉学部でゲストスピーカーを務めました。

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉子ども学科様でゲストスピーカーを務めました。

社会福祉士を目指す3年生のゼミに呼んで頂きました。

 

皆さん、初めての現場での実習を終えたばかりのようです。

 

実習で体験した援助の内容についてはすでに振り返りや整理をされていると思いますが、私が呼ばれた目的は、そっちではありません。

 

「利用者とスタッフの間に実習生が板挟みになった」

 

「職員の人間関係が悪く、連携不足だなと感じた」

 

「利用者さんに感情的になっているスタッフがいた」

 

「自分が利用者さんに感情移入してしまい、距離のとり方が難しかった」

 

などなど、実習生という立場で現場に入り、率直に感じた「現場への違和感」や「ストレス」について共有し、援助職の現場で起きやすい人間関係の特徴を「境界線(バウンダリー)」を切り口に理解してもらうこと。

 

それが私が呼ばれた目的です。

 

例えば、ただただ「板挟みにあった」と困って終わる実習よりも、「どうして実習生の立場の自分が板挟みにあっていたのか」「あの職場で何が起きているのか」が客観的に理解できるようになることです。

 

ちょっと学生さんにはレベルが高いかもしれませんが、そういう視点で職場を見れるようになることが援助職として大切で、専門性が大幅にアップします。

 

職場で何が起きているのかを、客観的に観察し、評価し、その中で自分が一人の援助職としてどうしていきたのかを考える。

 

自分に何が、どこまでできるのか。

 

どんな動きをとることが職場や利用者さんのためになるのか。

 

そんな援助職が一人でも増えればいいなと思っています。

 

そんなわけで、今回は実習で感じた「違和感」「ストレス」を全員で出し合ってもらい、私の方でバウンダリーや家族システム論を切り口に、その職場で起きている問題について感じたことを説明しました。 

そして、バウンダリーを学んでもらうため、『次の実習の時には「実習生という立場の自分が、利用者さんやスタッフとの距離感にどのように影響するか」をよく意識してほしい』と強く伝えました。

 

当然ですが、実習生ですから、職場での居心地はそんなに良くないはずなんですよ。

 

不安だし、何かやらかさないか心配になるし、受け入れてもらえると安心するし。

 

この「不安」が人間関係の距離感に影響するのです。

 

利用者さんに優しくしてもらったり、「実習生のあなただから言うね」なんて言われて特定のスタッフの悪口を言われたりすると、受け入れてもらえてると感じて嬉しくなるんですよね。

 

そこで、「実習生」と「利用者」という適切な距離を保つことが難しくなって、友達とか家族のような関係になりやすいのです。

 

また、私の中での「実習生あるある」の一つである「実習担当のスタッフと実習生が付き合ってしまう」ことも、バウンダリーで説明できます。

 

実習生は不安だから、実習担当者に依存しやすくなります。

 

実習担当者が優しくすればするほど嬉しくなるし、安心できるし、頼りたくなるし。

 

その人ができる人なら、憧れも強くなるし。

 

実習担当に依存し、実習担当もそんな実習生に近づく。

 

別に恋愛関係になることを否定しているわけではないのですが、「不安」が強いと、「実習担当」と「実習生」という関係から、家族や恋人のような近い距離感になりやすいのです。

 

「実習生」を経験できるのが今だからこそ、ぜひ「実習生という立場での自分」をよく理解し、人間関係の距離感を学んでほしいなと思います。 

 

楽しい授業でした!


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