親子の共依存を克服したいなら、「どうしてこれが成立するの?」を口癖にしなさい!

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今日は、親子の共依存を克服したい方に向けて記事を書きます。

 

まず、あなたはこんな相談を受けたら、どうアドバイスをするか考えてみてください。

 

「聴いてください。うちの子が毎朝寝坊して。毎日ですよ。何度起こしても起きてこなくて、結局毎朝8時くらいに私が叩き起こして、それで最低限の支度をさせて」

 

「そこから家を出たら絶対に遅刻します。仕方ないので私が毎日車で送っていくんです。それで8時25分くらいに校門に着きます。なんとか遅刻せずに済んでいるんです」

 

「だから私もこれまで何度も何度も早く起きるように言ってきました。それでも、うちの子は起きないんです」

 

「どう思いますか?なんかの病気でしょうか?睡眠障害ですかね。それとも、ADHDとか?本当に起きないので困ってるんです」

 

私は学校の仕事もしているので、こういう相談を保護者の方から受けることってけっこうあります。

 

睡眠障害?

 

ADHD?

 

あなたはどう思いますか?

 

確かに、睡眠障害や発達障害の問題がある場合もあるかもしれません。

 

でも、もっと根本的なことを考えてみてほしいんですよ。

 

この子は、毎朝起きてこないんですよね。

 

自分から改善する気もなさそうです。

 

それなのに、本人は特に困っていない。

 

行動を改善しなくても、学校生活が成り立っている。

 

大きな問題になっていない。

 

さて、これはなぜでしょうか。

 

なぜ本人は困らないのでしょうか。

 

どうしてこれが成立するんでしょうか?

 

これを考えてみてほしいのです。

 

そうすると、問題の本質が見えてきます。

 

さあ、どうですか?

 

わかりますよね。

 

そうです。

 

母親が毎朝車で送って遅刻を阻止しているからです。

 

母が子どもの尻拭いをしているから、本人は「お母さんがなんとかしてくれる」と母に依存し、行動を改める必要がない。

 

だからいつまでも自分から起きないのです。

 

これでは、毎日子どもを𠮟りつけても事態は変わりません。

 

つまり、子どもを変えたいと思うなら、母親自身が行動を改める必要があるのです。

 

だから、私がこういう相談を受けたら、まずはお母さん自身が変わってみることを勧めています。

 

「本人はお母さんがギリギリになったら起こしてくれて、車で送ってくれるものだと思って依存しているのかもしれません」

 

「そうだとしたら、行動を改めさせるには、本人が困らないと変わりません」

 

「朝起こすのは時間を決めて、それで起きなければ何度も何度も起こすのをやめてみましょう」

 

「そして、車で送るのをやめましょう。ちゃんと遅刻させて、本人に責任をとらせましょう。そしたら本人がまずいと思って行動を改める可能性がありますよ」

 

こんな感じで提案します。

 

ここで、母親が試されます。

 

「確かにそうですね。明日から早速そうしてみます!」と言えるお母さんもいれば

 

「え?でも、そしたら遅刻しちゃいますよね?それで毎日遅刻になっちゃったらどうしたらいいですか?」と、とても不安になってしまうお母さんもいる。

 

気持ちはわかります。

 

確かに本当に遅刻を繰り返したら、親としては困るでしょう。

 

ただ、本人に責任をとらせないと変わらないこともあるのです。

 

親が行動を変えれば、あっさりと朝起きることもあるのです。

 

だから、まずは母にがんばってもらわないといけません。

 

もちろんお父さんにも協力してもらい、まずは一週間ぐらい車で送るのをやめて様子をみてみること。

 

これが大事なのです。

 

でも、できないお母さんはできません。

 

不安で不安で仕方がなくて、どうしても起こして、車で送ってあげたくなるのです。

 

「遅刻させたくない」

 

「なんとかしなきゃ」

 

こんなふうに、親が不安と付き合えず、結局車で送ってしまう。

 

いつまでも尻拭いをやめられないので、子どもも行動を変えない。

 

「明日から車で送らないなんて言っておきながら、やっぱりお母さん送ってくれるじゃん」と子どもに思われ、ますます依存されます。

 

これが、ひとつの親子の共依存の形なのです。


強迫的に相手の世話をし、力を奪う「世話焼き依存」

 

なんとかしてあげたい。

 

私がいなくなったらこの子はどうなってしまうんだろう。

 

ほっとけない。

 

やってあげなきゃ。

 

こんな気持ちで、強迫的に世話を焼き、子どもの責任を肩代わりする母。

 

そして、それに依存し、いつまでも行動を改めない子。

 

これが、親子の共依存のひとつの形です。

 

親の立場であるあなたが「私って共依存?」と心配に思うようであれば、まずは子どもとの関係を「どうしてこれが成立するの?」を切り口に振り返ってみることをお勧めします。

 

「この子は毎朝起きてこないし、行動を改める気がないのに、どうしてこれが成立するの?」

 

こう考えてみましょう。

 

そして、次に「今最も困っている人は誰?」ということも考えてみましょう。

 

そして、「この問題で最も困るべき人は誰?」これも考えます。

 

そうすると、問題の本質が見えてきます。

 

「今最も困っている」のは母。

 

「最も困るべき人」は、子どもですよね。

 

おかしいと思いませんか?

 

「今最も困っている人」=「最も困るべき人」にならない。

 

これが問題なのです。

 

だから、どうしてこれが成立しているのかを考えてみましょう。

 

そこに、親であるあなたが過剰な世話焼きや尻拭いで、子どもの責任を背負ってしまっている可能性があるのです。

 

「最も困るべき子ども」が、困るために必要なことはなんなのか。

 

どうすれば子どもは困るのか。

 

さらに、あなたがそれをできない理由は何なのか。

 

これを考えてみるといいですよ。

 

今の流れを5つの質問にまとめます。

 

質問① この問題で一番困っているのは、誰ですか?

 

質問② この問題で最も困るべき人(この問題について責任がある人)は、誰ですか?

  

①=②にならない場合、さらに質問に答えてください。

  

質問③ ②の人が困っていない理由はなんですか?

 

質問④ ②の人が困るために必要なことはなんですか?

 

質問⑤ 最後に、④で回答した対応ができない理由はなんですか?

 

これにひとつずつ答えてみると、問題が浮き彫りになりますよ。

 

共依存の問題を克服するには、まずは「共依存とは何なのか」を正確に理解し、親子の関係を整理することが必要です。

 

以下のページで共依存についてより詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてください。


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