こんにちは。
エイダーズ山崎正徳です。
もっとストレスに強くなりたい!介護職、看護師、福祉職のための対人援助職の自助グループ、2期生の3回目の講座を行いました。
2期生は、介護職2名、看護師2名、ケアマネージャー、精神科ソーシャルワーカー、小学校教員、生活保護ケースワーカーの皆さま。

前半はいつものように自助グループのミーティング。
この一ヶ月の近況報告や、仕事で大変だったこと、みんなに聴いてほしいことなど、様々な話が出ました。
「この自助グループに参加して、自分がストレスを感じていることがよくわかった」「自分の感情に目を向けるようにしている」など、グループに参加したことで得られた気づきなども共有しています。
この場で何でも話してほしい。
腹が立ったこと
悔しかったこと
些細な喜び
こんなこと職場では言えない、というほどの小さな悩みや疑問
このミーティングは、ディスカッションでもフリートークでもない。
「言いっぱなし聴きっぱなし」と言って、自分の番になったら、ただただ自分の感じていることをありのままに話す。
他のメンバーは、口を挟まない。
意見は言わない。
ただただ静かに聴くだけ。
これだけ。
たったそれだけ?と思うかもしれません。
でも、これが本当にいいんです。
誰にも口を挟まれずにじっくりと自分のことを話す。
こんな機会って、普段ないはずです。
うまく話す必要なんてない。
考えながら、不器用でも、まとまってなくても、途中で何を言いたいのかわからなくなっても
全然OK。
みんな、静かに話を聴いてくれます。
話をすることで、自分の気持ちが整理できる。
聴いてもらうから、受け入れてもらえていることを実感できる。
自分に素直になれる。
自分の感情や気持ちに気づく。
こうやって、ありのままに吐き出せる場が援助職には絶対に必要なのだと私は思います。
これを広げたい、広めたい。
そう思います。
まだ2期生は3回目なので慣れないかもしれませんが、自分の気持ちを語ることの大切さを、7回を通じて実感し、それぞれの職場に持ち帰ってほしいです。
後半は、3回目のテーマである「感情調節スキル」について講義しました。
仕事をしていて生じる辛さ、怒り、苦痛、イライラ、悲しみ
この感情とどう付き合うか。
ポイントは、「ストレスを減らす」ことではない。
「苦痛と付き合う」ことです。
怒りや悲しみ、不安をすぐに「安心、楽」に変えようとして苦しんでませんか?
なかったことにして、済まそうとしていませんか?
カウンセリングで、よく「落ち込まないようになりたい」とか「怒らないように、動じないようになりたい」とか相談されますけど、落ち込むとか、怒ることって、私はとても大事だと思ってます。
落ち込まないと落ち込んでいる人の気持ちがわからないし、怒ることで自分が傷ついていたり、何かが満たされていないことを認識できるなど、感情は自分に気づきを与え、時に成長させてくれるからです。
だから、この回では「苦痛を感じないようにする」のではなく「苦痛と付き合うことができるようになる」スキルを学んでもらいました。
辛いことがあっても、その辛さと付き合うスキルがあれば、落ち着いて辛さを受け入れることができます。
それが結果的にストレス耐性をあげることになるのです。
2期生には、これからバウンダリーの実践を学んでもらいます。
こんな感じの3回目でしたが、今回も皆さんから元気をもらいました。
暑い夏を乗り切るのは、やはり熱い仲間が必要です。
3期生も募集しています。
ぜひ、あなたも私たちの仲間になってください。
共に学びを深めましょう。
お待ちしています!
セミナーのご案内
◆平成30年7月26日(木)ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【入門コース】 定員8名 詳しくは こちら 残り4名!
◆もっとストレスに強くなりたい!介護職、看護師、福祉職のための連続講座「対人援助職の自助グループ」(第3期生) 定員8名 詳しくは こちら
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