大阪北部地震に被災された皆さまへ

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今朝、大阪で震度6弱の地震が発生し、とても多くの被害が報道で報告されています。

 

大阪にお住いの皆さまはもちろんのこと、普段このブログには大阪からも多くのアクセスがあるため、読者の方々の安全についてもとても気がかりに思っております。

 

特に対人援助職の皆さまは、ご自身も大きなストレスを受けながら、利用者さんや患者さんへの対応に奔走しているのではないかとお察しします。

 

こういう状況だからこそ、正義感や使命感の強い援助職の皆さまは、援助職としての役割を全うします。

 

「混乱している患者さんを不安にさせてはいけない」

 

「私がしっかりしないと。辛いのはみんな一緒なんだから」

 

こうやって、どんなに疲れていても、どんなに不安でも、目の前の利用者さんのため、患者さんのために明日もがんばるのだと思います。

 

そして、職場の管理職の方は、この緊急事態を乗り越えるために相当なエネルギーを使うはずです。

 

自分も地震の被災者であり、生活や安全に対する強い不安を抱えながら、対人援助職であり、そして職場を運営する責任を負っています。

 

ご家族やご友人への心配の他、部下、そして利用者さんや患者さんへの対応、そのご家族への説明など、色々な対応に追われるのではないでしょうか。

 

日常的には経験しないようなとても強いストレスにさらされているはずです。

 

だからこそ、今回の地震で被災した皆さまには、利用者さんや患者さんを安全に支援するためにも、ご自分のケアにも意識を向けて頂きたいのです。

 

「そんな余裕はない」と言われてしまうのは重々承知の上ですが、3分で読める内容のブログです。

 

日常的に経験しないような大きなショックを受けた時、自分の体に何が起きるのか、そしてどのような過ごし方を心がけるべきなのか。

 

以下にまとめましたので、ぜひ読んでみてください。


大きなショックを受けた時に起きる心身の不調は「正常な反応」である。

 

地震などの災害、暴力被害、同僚の自殺や大きな事故など、私たちが日常的に経験しないような大きなストレスにさらされた時、以下のような反応が出ます。

 

☆身体の反応

不眠、動悸、過呼吸、震え、血圧上昇、頭痛、吐き気、疲労感、緊張、食欲低下、腰痛、肩こり、など。

 

☆心の反応

怒り、悲しみ、恐怖、落ち込み、イライラ、不安、不信、自責、罪悪感、自信喪失、無気力、など。

 

☆行動の反応

電話に出ない、コミュニケーションの減少、面倒な仕事を後回しにする、仕事へののめりこみ、多弁、攻撃的、過食、酒量増加、浪費、ネット依存、など。

 

☆その他の反応

・フラッシュバック…出来事が何度も頭に蘇り、その度に苦痛を味わう。

・過敏・過剰な反応…音や刺激などに過剰に反応する。

・回避行動…事故や事件に関わる場所、人、話題などを避けようとする。

 

こういう反応が出ると、多くの人が「私の心が弱いからだ」「もっと強くならなきゃ」と思うのですが、それは違います。

このような反応は、「心が弱いから」ではなく、「心が健康だから」こそ、現れるのです。

どんなに健康な人でも、日常的に経験しないほどの強いストレスを受けたら、反応が出る。

この反応が、ASD(急性ストレス障害)です。

 

急性ストレス障害は誰にでも起きる正常な反応です。

 

個人差がありますが、1週間くらい経つと症状の軽減を実感できる人が多く、2〜4週間くらいかけて消失していきます。

 

ただ、地震のように、余震、ライフラインの問題など、惨事が単発ではなく緊張感がいつまでも持続するケースでは、疲労から様々な反応が出やすく、長引きやすいです。

 

だからこそ、ストレスに今日から長期間晒されることを前提として、これらの反応をできるだけ軽減していけるように、できる範囲で身体のケアに意識を向けてください。

 

以下、過ごし方の注意点です。

 

・できるだけ無理をせず、身体を休める時間を作るように努める。忙しくても休暇はきちんととる。

 

・3~4週間くらいは、通常の6割くらいのパフォーマンスになることを受け入れる。家事なども可能な範囲で手を抜く意識を持つ。

 

・一人で抱え込まず、同僚や家族と共有する。職場から受けられる支援は断らずに受ける。

 

・感情は抑圧せず、認めて受け入れる。「大変なのはみんな一緒。これくらいで辛いと感じてはいけない」のように思考で処理せず、「不安だなー」「怖い」と受け入れる。その上で、「安全」「楽」「嬉しい」といったポジティブな感情が味わえる時間を増やすように心がける。

 

・無理に忙しくしたり、仕事にのめりこんだりしない。

 

・お酒、ネット、食事、買い物などに依存しないように気をつける。

 

ここで紹介したことを全て実践できるほど簡単な状況ではないだろうとお察しいたしますが、こういう緊急事態だからこそ、まずは援助職の皆さまが自分の身を守ること。

 

それこそが、患者さんや利用者さんにとっても大きなメリットにつながるのではないかと思います。

 

少しでも今日の内容が皆さまのお役に立てれば幸いです。

  

皆さまのご無事、そして一日も早い復旧を心からお祈りいたします。


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