こんにちは。
エイダーズ山崎正徳です。
今日は、まだ入って年数の経っていない今の職場を辞めようか、真剣に悩んでいる方に向けてブログを書きますね。
「デイサービスの仕事を始めてみたものの、どうも私には合っていないように感じます。
先輩たちからすると私は気が利かないらしく、入って半年なんですが、ほぼ毎日何かしらの注意を受けています。
確かに私に至らない点が多いのはわかってます。
でも、なんだか今の職場は悪口が多いというか、ギスギスしているというか、どうも楽しく働けないんですよね。
実際、この半年でやめた人は何人かいて、ちょっと大変なんです。
学生時代、居酒屋で楽しくバイトしていたので、やっぱり私はみんなで協力して楽しく働ける職場が良くて。
辞めようかなと。
でも、まだ入って半年でこんなことを言ってるのは、私って甘いですかね?
もっともっと大変な思いをして働いている人なんてたくさんいると思うんです。
だから、我慢して続けた方がいいのかなとも思うし。
どうなんですかね。私は甘いですか?」
こんな話、よくありますよね。
特に私はカウンセリングをやっているので、援助職に限らず、こういう相談は頻繁に受けます。
入ったばかりの職場を辞めるって、言うまでもなくかなりの勇気がいりますよね。

それなりの経験を積んで十分な実績がある方なら、「転職先を早めに見切る」という形でそこまで悩まずにあっさり辞めることもあるでしょうけど
介護など未経験で新たなフィールドで仕事を始めた方にとって、辞める決断は簡単ではないはずです。
「転職活動で絶対に不利になる。面接のときにツッコまれたらなんて答えたらいいんだろう…」
「こうやって簡単に仕事を辞める癖がついたら、私は弱い人間になるんじゃないか…」
「それなりの決意でこの業界にきたのに、私の決意ってこんなものだったのかな…」
「次の仕事が見つからないかもしれない」
色んな不安や恐怖に襲われます。
でも、もう今の職場は辛い、限界を感じている。
一日一日が本当に重いし、休日も気が休まらないほどに落ち込んでいる。
まさに八方塞がりです。
本当に辛いですね。
そんなあなたは、責任感が強く、真面目な方なのだと思います。
そんな苦しみを抱えるあなたに、私から助言をさせて頂きますね。
たった1年で仕事を辞めるのは甘えですか?
よく介護のお悩み掲示板なんかを見ていると「それはただの甘えです」とか「どこにいってもそんなんじゃ続きませんよ」なんていう厳しいアドバイスがけっこう多いんですよね。
まあ、確かにそういう場合もあるかもしれません。
でも、甘いか甘くないかなんて、その人の道徳的な価値観でしかないんですよ。
「甘い」と思う人もいるでしょう。
「甘くない」「体調を崩してまで無理に我慢すべきではない」と感じる人もいるでしょう。
ただそれだけの話。
みんな自分の道徳的な価値観で語るだけで、真実でも何でもありません。
道徳は、人に押し付けるものでも押し付けられるものでもない。
だから、正解は「甘いと思う人もいれば、思わない人もいる」なのです。
あなたが大切にしているものは何ですか?
仕事を辞めるかどうかを悩んでいる人は、あなた自身が何を大切にしたいのかを整理してみるといいですよ。
例えば、「この職場で3年は働いたという実績を残したい」なら、あなたが大切にしているのは「キャリア」ですよね。
または、「仲間と楽しく働きたい」「少しでも成長できる職場で働きたい」なら「やりがい」「成長」
「趣味や余暇を大事にしたい」なら「時間」「余暇」
他にも、「お金」「健康」「家族」など、それぞれが大事にしているものはあるはずです。
これらを並べてみて、あなたが大切にしているものを整理しましょう。
キャリア
やりがい
成長
お金
時間
余暇
健康
家族
他にも大切にしたいものがあれば並べてみて、順番をつけてみましょう。

「健康」や「やりがい」を大事にしたいのに、それが今の職場にいると難しいなら退職するというのは現実的ですよね。
一方で、キャリアや社会的な評価を大切にしたいなら、退職の選択は簡単ではないはず。
こうやって、自分が大切にしたいものがわかっていれば、より決断しやすくなりますよ。
「自分の気持ちを大切にする」ということは、「自分の行動に責任を持つ」ということである。
辞めようか悩んでいる人に、「転職したいなら、いいんじゃないですか?」と私が伝えると「でも、1年で辞めると印象悪くなりませんかね」「採用してくれるところがないんじゃないかと思って」など、辞めることによる社会的な評価を気にする人は多いです。
それはそうですよね。
採用担当の人は履歴書を見て質問しますから、「前の職場を1年で辞めていますが、どういう理由で退職されましたか?」と尋ねるに決まっています。
私も採用面接を担当していたことがありますが、転職が多い人にはけっこう細かく質問しました。
入ってすぐに辞められたら困りますからね。
転職が増えれば増えるほど、就活の時のあなたの評価が下がる可能性は、言うまでもなく高いでしょう。
でも、転職ってそれくらいの覚悟をもってするのが当然だと思うんですよね。
「1年で退職したい」「でも、社会的な評価が下がるのは困る」
あなたが何かを失うことを恐れ、確実に安全が保障されるノーリスクの状態でないと転職できないというなら、そんな時はまず訪れないと思ってください。
「甘いと思われたくない」
「印象が悪くなるのはいやだ」
気持ちはわかりますが、短期間で辞めるというのはそういうリスクを背負うということです。
それでも「やりがい」だったり、「健康」だったり、大切にしたいものがあるから、退職したいわけですよね?
あなたが自分の気持ちを大切にして退職を選択するということは、つまり、「自分の行動に責任を持つ」ということなのです。
「色々と言う人もいるだろうし、次の仕事がすぐに決まるかはわからないから怖いけど、私は退職を選ぼう」
こうやって、自分が選択した行動に伴う責任を自分で背負う。
この覚悟があるなら、いつ退職したって、何度退職したって、全く問題ないのです。
その覚悟がない人は、「本当に大丈夫だと思いますか?」なんて何度も何度も相談をして他人に責任を負わせようとしますよね。
大丈夫かどうかなんて誰にもわかりませんよ。
要は、自分が選択する行動に伴うリスクを背負えるかどうか。
ただこれだけ。
それができない人ほど、いつまでも何も決められないのです。
あなたが、自分の気持ちを大切に行動すること。
そして、それに伴う責任を自ら背負う覚悟を持つこと。
この二つができるようになると、人生も仕事も、また変わったものになってくるかもしれません。
あなたが、今まさに転職のことで悩んでいるなら、このブログを読んで、自分のことを振り返って整理してみてほしいなと思います。
一人では整理が難しいという方は、お気軽にカウンセリングをご利用ください。
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