日大アメフト部問題から学ぶ②怒りは強いものから弱いものに向かい、暴力は連鎖する。

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

「日大アメフト部問題から学ぶ」の②です。

 

前回(日大アメフト部問題から学ぶ。今、上司から支配を受けて苦しんでいるあなたに伝えたいこと)もお伝えした通り、この問題はネタ満載です。

 

しばらく続けるかもしれません。

 

②は、前回に続いて支配について語ります。

 

今日覚えて頂きたいキーワードは、「怒りは強いものから弱いものに向かいやすい」ということです。

 

例えば、会議で社長に怒鳴られて傷ついた課長が、怒りや不満のはけ口に自分の部下を怒鳴る。

 

怒鳴られた部下が、今度は派遣社員の女性に嫌がらせをする。

 

それにより強いストレスを受けた派遣社員が、家に帰ってから子どもに八つ当たりする。

 

母親に理不尽にキレられた子どもが、今度は妹をいじめる。

 

こうやって、怒りは「上から下に」「強いものから弱いものに」流れやすいのです。

 

つまり、「支配」「コントロール」などの暴力は連鎖します。

 

日大アメフト部では、内田監督が絶対的なパワーを持っていて、内田監督には誰にも逆らうことができなかったと報道されています。

 

内田監督に支配を受けたコーチが、怒りや悲しみ、不満を部員にぶつける。

 

だから、部員からすれば「内田監督がきてから、コーチが変わってしまった」となりますよね。

 

こうやって、監督→コーチ→部員と、上から下に怒りが流れていきます。

 

部員の中で怒りが流れるとすれば、実際にあったかどうかはわかりませんが、先輩から後輩となりますよね。

 

そして、この部員に日々蓄積される怒りや不満が、部活以外の別のところに流れていくことも考えられます。

 

家族や恋人、友人に八つ当たりをする人もいたかもしれません。

 

そして、その怒りの矛先が、対外試合で他校のメンバーに向かい、暴力トラブルになる。

 

(今回の問題は監督やコーチの指示ではありますが)こうやって、色んな形で暴力が連鎖していきます。

 

なので、部活、職場などで起きる暴力トラブルは、個人の問題とせず、もっと広い視点で評価していく必要があります。

 

一人の部員の試合中の暴力トラブルでも、その暴力は組織の問題を象徴している可能性があるのです。

援助職の現場で起きる「暴力の連鎖」は、利用者への虐待を生む!

 

この「暴力の連鎖」を対人援助職の現場で起きる虐待やいじめの問題に置き換えてみます。

 

例えば、施設でのスタッフから利用者への虐待。

 

これはスタッフ個人の問題と捉えずに、もっと視野を広くする必要があります。

 

例えば、その施設で慢性的にいじめやパワハラがあり、スタッフ同士の人間関係が最悪だとしたら。

 

新人などの立場の弱いスタッフが犠牲になり、毎日のように傷つけられているとしたら。

 

怒りは強いものから弱いものに向かいます。

 

いじめられて強いストレスを感じているスタッフの怒りや悲しみが、さらに弱い立場の人に向かう。

 

目の前にいる弱い立場の利用者に向かう。

 

こうやって、虐待が発生することもあるのです。

 

介護現場をはじめ、障害者施設などで増え続けている虐待の問題。

 

これらをスタッフ個人の問題にしていたら絶対に虐待は減りません。

 

介護職による利用者への虐待に関する厚労省の調査結果で、虐待発生要因として上位3項目に「教育・知識・介護技術等に関する問題」、「職員のストレスや感情コントロールの問題」、「虐待を行った職員の性格や資質の問題」が挙げられていますが、私は強烈な違和感を覚えます。

 

全て個人の問題にしていないかな?

 

今回の日大アメフト部の問題に置き換えてみてください。

 

全てタックルをした宮川選手の問題ですか?

 

彼の技術、感情コントロール、そして性格や資質の問題ですか?

 

これと一緒ですよ。

 

組織が虐待を個人の問題にしているから、いつまでも虐待が減らないのです。

 

組織にベクトルを向けて、組織の問題と向き合おうとしない限り、いくら人を入れ替えても何も変わりませんよ。

 

「次はいい人が入るといいね」なんて、あなたの職場は何年も前から言っていませんか?

 

気づきましょう。

 

認めましょう。

 

そして、変わる覚悟を決めましょう。

 

経営者の方、経営幹部の方は、一度現状をぜひ私にご相談ください。

 

今起きている問題の本質を評価し、改善に向けてお手伝いをさせて頂きます。

また、職場の人間関係を見直したい方は、ぜひ一度バウンダリー(境界線)セミナーを受けてみてください。

 

あなたの職場が変わるきっかけをぜひつかんで頂きたいです。


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