日大アメフト部問題から学ぶ。今、上司から支配を受けて毎日苦しんでいるあなたに伝えたいこと。

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今日は、連日報道されている日大アメフト部の悪質タックル問題について語ります。

 

この問題については、ネタが多すぎて何から語るべきか正直迷いますが、今日は「支配」「コントロール」について話をします。

 

私が今回、タックルをしてしまった日大の宮川選手の会見を見ていてとても心が痛んだのは、彼が「アメフトは高校の時は大好きだったけど、大学に入ってからそうでもなくなった」と話していたことです。

 

これって、どうしてそうなったのか、単純明快ですよね。

 

彼は大学のアメフト部で「支配」を受けていたからです。

 

「支配」とは、力のあるものが弱いものをコントロールする人間関係です。

 

監督、コーチという絶対的なパワーをもって、選手に不安や脅威を与え、意のままに動かす。

 

「もっとこうしてくださいね」というノーマルな要求ではなく、「こうやらないと試合に出さないぞ」とこちらの思い通りに動くことを強要する。

 

思い通りに動かない場合は罰を受けることになり、強い苦痛、恐怖に悩まされる。

 

だから、「怒られないようにしよう」「逆らっても無駄だからやらないと」と、支配を受ける側は、支配をする人の顔色を伺いながら行動をするようになります。

 

これが「支配」「コントロール」です。

 

これって、指導者としては一番楽なやり方ですよね。

 

簡単ですよ、コントロールなんて。

 

相手を意のままに動かしたいなら、支配が一番手っ取り早いはずです。

 

威張り倒して言うことをきかないやつをいじめるだけですから、小学生にだってできます。

 

でも、それはただの「コントロール」であって「教育」ではありません。

 

育ててはいません。

 

無理やり動かしているだけです。

 

自分に従う人間を「優秀」と評価し、思い通りに動かない人間は「ダメ」とする。

 

だから人が育たないんですよね。

 

そうやって支配を受け続けると、確かに思い通りに動くのでそれがプラスに働くことはあるでしょうけど、自分で物事を考えて判断する人間にはなりません。

 

「監督が言うからやる」「お母さんが言うからやる」「だって上司がやれって言うから」

 

全て人のせい。依存的で主体性のない人になりやすいのです。

 

そうやって、監督にとって「思い通りに動いてくれる優秀な人」をコーチにしたって、何も教えられないはずです。

 

自分で考えてないんですから、自分がやられたのと同じように威張り倒してコントロールするだけ。

 

「監督が言ってるぞ」と伝言役にしかなれない。

 

何も教えられず、できることと言えば自分がされたコントロールを下にやるくらい。

 

こうやって支配が連鎖していくのです。

このような問題はあなたの職場でも起きている!

あなたの職場ではどうですか?

 

看護師長が、毎朝のように申し送りで看護師さんの対応にきついダメ出しをして、公開処刑を行っていたり

 

ヘルパー事業所で、先輩ヘルパーがミスをした新人のヘルパーを感情的に傷つけていたり

 

そんなコミュニケーションが当たり前になっていませんか?

 

「支配」「コントロール」がその職場での「教育」になっていませんか?

 

支配を受けると大変ですよ。

 

皆さんも支配を受けた経験はあると思いますが、自分が何のために働いているのかわからなくなります。

 

看護師として患者さんのために働きたいという強い熱意をもって就職したのに

 

毎日毎日怖い先輩に怯えて、患者さんに向き合うどころか先輩の顔色を伺うばかりの日々。

 

「私って、なんのために看護師になったんだっけ…」

 

「向いてないんだろうな」

 

「辞めようかな…」

 

こうやって、存在意義、やりがいを奪われ、強い無力感や不全感に悩まされます。

 

最終的には燃え尽きて辞めてしまう。

 

こういう人はいますよね。

 

それって、本当に看護師が向いていないわけではないと思うんですよね。

 

毎日支配を受け、看護師としての熱意ややりがい、存在意義が奪われ、自信が低下したというケースもけっこう多いはずですよ。

 

日大の宮川選手も、自分がなんのためにアメフトをやっているのかがわからなくなったんだと思います。

 

高校の頃は大好きだったのに、いつの間にかアメフトを楽しむのではなく、監督やコーチの顔色を伺う日々。

 

「やりたい」から「やらねば」になったのです。

 

きつかっただろうと思います。

 

今は、もう燃え尽きに近いのかもしれませんね。

 

もう何もかも嫌になった。

 

散々傷ついたアメフトから離れたい。

 

支配を受け続けた末に、存在意義、やりがいを失い、燃え尽きたのです。

 

もしあなたが、今同じように毎日怯え、安全を奪われて過ごしているとしたら、まずは客観的に自分に起きていることを理解することが大切です。

 

支配を受け続けると、毎日が無力感、不全感、自責感、罪悪感に苛まれ、どんどん自尊心が低下していきます。

 

自分は本当に価値がない人間であると「本気で思いこむ」のです。

 

今支配を受け続けているあなた

 

あなたに伝えます。

 

「仕事の評価と、人としてのあなたの価値は全くの別物です」

 

あなたは、あなたが働く職場での業務の評価を受けているだけで、決して「ダメな人間」ではありません。

 

まずは自分が支配を受けていて、失うべきではない自尊心まで下がっていることを認識しましょう。

 

そして、必要以上に自分を責めないように。

 

そして、「安心」「安全」を味わえる時間を少しでも増やしましょう。

 

そこから始めてみてください。

 

誰にも相談できないなら、ぜひカウンセリングをご利用ください。

 

今の状況を整理し、あなたが今後どのように対応していくべきか、一緒に考えさせて頂きます。

また、「支配・被支配の関係」など、人間関係を学んで援助職としての自分の振り返りを行いたい方、職場で起きていることを整理したい方は、ぜひ私のセミナーでバウンダリー(境界線)を学んでください。

 

お待ちしています。


セミナーのご案内

◆平成30年7月8日(日)職場の惨事ストレスマネジメントセミナー ~自殺・事故死・殺人・傷害事件・災害など、突然の惨事に見舞われた職場は、まず何をすべきか ~ 定員12名 詳しくは こちら

 

◆平成30年7月26日(木)ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【入門コース】 定員8名 詳しくは  こちら

 

◆もっとストレスに強くなりたい!介護職、看護師、福祉職のための連続講座「対人援助職の自助グループ」(第3期生) 定員8名 詳しくは こちら 


ブログテーマ


初めに読んでほしいお勧めブログ記事