「怒りをぶつける」よりも「悲しみを伝える」方が、自分も相手も大切にできると思う話

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

この一ヶ月、とても悲しいことがありました。

 

今日はそこで学んだことを話したいと思います。


嬉しかった研修講師の業務委託の依頼

実は、法人にストレスチェックサービスを提供するある会社様から、3月に研修講師の業務委託の話を頂いたのです。

 

先方が契約した会社に行う職員研修の講師を私に行ってほしいというものです。

 

開業して1年でこういうお話を頂くのは、素直に嬉しく、光栄なことです。

 

営業担当の方とお会いし、説明を受け、結果としてはお受けすることにしました。

 

ただ、実際は色々と不安がありました。

 

その会社様がどんな会社なのかよくわからない。

 

社長に会って直接依頼されたわけではない。

 

トップの人がどんな方なのかもよくわからずに、この話を受けるべきかな、とか。

 

1回目に会う約束をした時に先方の都合で当日に急遽キャンセルされた経緯もあり、大丈夫なのかな、とか。

 

ただ、2回目の約束でお会いした営業担当の男性の方の印象が良かったんですよ。

 

真面目そうだし、誠実だし。

 

率直に色々と教えてくれるし。

 

なので、私は「それならやってみようかな」と思えたんですよね。

 

気持ちとしては、その会社と付き合うというよりも、その営業の方と付き合うという気持ちでした。

 

だから翌日に講師の依頼をお受けする旨を返事したのです。

 

この関係がうまくいけばいいな。

 

自分自身もこれで次のステップに進めればいいな。

 

そう思いました。


依頼を受けることにした数日後、突然音信不通になる。

ただ、それから、私の期待が見事に裏切られたのです。

 

こちらがわからないことを質問しても、メールが返ってこない。

 

リマインダーのメールを送っても返信なし。

 

そんな感じで、見事に音信不通に。

 

恋愛に例えると、「付き合ってよ」と熱心にアプローチをされて承諾した瞬間に態度を変えられたような?

 

こっちの気持ちはなんだったんだ?

 

まだこっちの実績が乏しいから、やっぱり馬鹿にされてるのか?

 

そもそも、1回目もドタキャンされたしな。

 

私はこんな感じで、ふつふつと怒りを覚えました。

 

その後、今回の話をお断りすることを決め、その旨を連絡したのですが…

 

これまた返信なし。

 

信じられますか?

 

あり得ませんよね。

 

あー、もういいや、早く忘れよう。

 

なかったことにしよう。

 

こう思って何日か過ごしていました。


怒りをぶつけても相手を傷つけるだけで、こちらの気持ちは伝わらない。

  

でも、どうしても納得できなくて連絡が取れる別の営業の人にメールを送り事情を伝えたところ、向こうが大慌て。

 

営業担当の男性と私との間で起きていることを、会社として把握していなかったのですね。

 

会社としては私との関係を続けたかったようなんですよ。

 

私としてはもう信頼関係は崩れたと思っているのでお断りする気持ちに変わりはなかったのですが、ちゃんと謝罪してもらいたかった。

 

なので、責任のある立場の方とお話することにしました。

 

そこで、私は考えたのです。

 

自分は何を伝えたいんだろうか。

 

どんな気持ちなんだろうか。

 

私の中にある感情

 

「軽んじられた」「踏みにじられた」という怒り、不満

 

まず真っ先にこれが出てきました。

 

けっこう怒ってるな、不満だったな

 

この怒りを伝えた方がいいかな。

 

先方は私に謝罪したいと言っていますから、その時点で私の方がパワーを持っているんですよ。

 

だから、私がその怒りを責任者にぶつけて、傷つけて、謝らせて

 

けちょんけちょんにして

 

こういうこともできるのです。

でも、私の経験上、人に怒りをぶつけてスッキリしたことってただの一度もないんですよ。

 

それよりも、反撃されるか、後に嫌な感じが残ることの方が多いんです。

 

結局、怒りをぶつけるって、相手を傷つけるだけであって、自分の気持ちをちゃんと理解してもらうことが難しいんじゃないかと思うのです。

 

だから、余計に自分も傷つくのです。


自分の気持ちをきちんと伝えることは、自分のことを大切にできる。

  

そこで、私は自分の中にある気持ちをより深く確認しました。

 

そしたら、とても悲しんでいることに気づきました。

 

信頼した相手に軽んじられる行動をとられた。

 

いい関係になりたかった。

 

「いい出会いだった」と一年後、三年後、十年後に思いたかった。

 

それが叶わなかったので、とても悲しんでいる。

 

これが本心でした。

 

この気持ちを伝えれば、私の気持ちは少しは理解してもらえるだろう。

 

そう思って、責任者の方に率直に伝えました。

 

「信頼していたので、とにかく悲しい」と。

 

私の気持ちはそれなりには伝わったようで、その責任者の方は「その言葉をそのまま〇〇(営業の男性)に伝えます」と言って謝罪してくれました。

 

今回の件は、正直まだ色々と思うことは多いですが、ひとまず変なイライラや怒りはなくなりました。

 

それは、私が自分の悲しみを伝えることができたからだろうなと思っています。

 

怒りを思いっきりぶつけるのは簡単です。

 

でも、それにより私に傷つけられた責任者の方は、部下である営業の男性にその怒りをぶつけるかもしれない。

 

「おまえのせいでおれはこんな目にあった!ふざけんな!ちゃんとやれ!」と。

 

それでは、私の気持ちはその担当者に伝わらないんですよね。

 

相手を嫌な目にあわせて終わるだけ。

 

そうではないのです。

 

私はそんなこと望んでいないのです。

 

私が悲しかったことを伝えたいのです。

 

だから、相手の安全を奪うわけにはいかない。

 

私の気持ちを伝えるには、無駄に相手を傷つけるわけにはいかない。 

 

その上で、ちゃんと自分の気持ちを伝えること。

 

これが、私にとって自尊心を保つということになる。

 

つまり、自分のことを大切にしたということなのです。

 

長々と書き連ねてしまいましたが、今日の話をまとめると、タイトルの通り。

 

「怒りをぶつけるよりも悲しみを伝える方が、自分のことも相手のことも大切にできると思う話」でした。 


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