「患者さんといい関係を作りたい」と思ってがんばっているのに、なぜか恋愛感情をもたれやすくて困っている援助職の方へ。

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今日は、患者さんや利用者さんから恋愛感情や好意をもたれやすくて困っている方に向けて記事を書きます。


「どうして、私はいつも恋愛感情をもたれやすいんだろう…」

 

私はこれまで、相談機関、医療機関などの色々な現場を経験してきましたけど、どこに行っても必ずひとりはいるのが、「患者さんや相談者からすぐに恋愛感情を持たれてしまう援助職」です。

 

特に女性に多いですね。

 

患者さんから手紙をもらってしまう。

 

突然告白される。

 

なんども何度も電話をかけてきて、なかなか切らせてもらえない。とにかく訴えが多い。

 

やたらと身体的に近い距離で話しかけてくる。

 

旅行のお土産など、もらって困るものをどんどん持ってくる。

 

なぜか下の名前で親しげに呼んでくる。

 

患者さんが他のスタッフを一切受け付けずワガママを言う。

 

あなたはこんなことありませんか?

そんなあなたは、患者さんや利用者さんへの対応がとても丁寧で、いつも穏やかに、相手の気持ちを尊重して関わっているのでしょうね。

 

だから、皆さんがあなたを頼り、今日も声をかけてくるのです。

 

あなたは、とても優しいのだと思います。

 

でも、あなたにとってはそんなつもりがないのに、なぜか患者さんや利用者さんから恋愛感情を持たれやすい。

 

しかも一度や二度ではない。

 

同僚は、「モテモテだね」なんて冗談を言ってくれる。

 

「あの患者さんも勘違いしやすいよね」なんて、患者さんの問題にしてくれている。

 

でも、あなた自身も薄々気づいていませんか?

 

「どうして私って、いつも恋愛感情を持たれてしまうの?」

 

「もしかして、私にも問題があるんじゃないかな」、と。


境界線を引くことが苦手な援助職は関わり方が「家族的」になり、依存される。

 

私の印象ですが、患者さんや利用者さんから恋愛感情を持たれやすい人は、境界線を引くことが苦手な傾向があります。

 

言い換えると、援助職としての適切な距離感を保つことが苦手なのです。

 

「援助職」と「患者」という境界線がうまく引けず、支援をする過程で、家族や友達、恋人のような距離感になってしまう。

 

それが行き過ぎると、患者さんがあなたに依存してしまい、恋愛感情につながりやすくなるのです。

 

「こんなに僕のことを思ってくれる人は今までいなかった」

 

「もしかしたら、私のことを好きなんじゃないの?」と。

 

繰り返しますが、境界線がうまく引けないと、関わり方が家族的になります。

訪問の時にサービスの対象外の要件を引き受けたり

 

時間が過ぎているのに話を聴きすぎたり

 

目の前でポエムを読まれても最後まで大真面目にちゃんと聴いてあげちゃったり

 

どんなに忙しくても、毎回笑顔で話を聴きすぎてしまい、時には感情移入しすぎてしまったり

 

バンドやってた時のビデオを渡されて、つまらないのにちゃんと最後まで観て、利用者さんが喜ぶ感想をきっちり考えてたら夜中の2時になっちゃったり

 

そうやって、あなたは目の前の患者さんや利用者さんと「いい関係を築きたい」という気持ちを優先し過ぎてしまうのではないですか?

 

嫌われないように

 

少しでもいい関係を築けるように

 

あなたの気持ちや体調など二の次三の次で、相手との関係ばかり優先してしまっていませんか?

 

そして、そんなあなたは患者さんとの関係以外にも、体調を崩しやすかったり、仕事を頼まれやすかったり、他の悩みを抱えているのではないでしょうか。

 

※関連記事

ストレスに強くなる!人間関係の境界線(バウンダリー)の引き方

 

「NGT48事件」から学ぶ、対人援助職の共依存がもたらす、離職・燃え尽き問題の構造と対処法


まずは「本当の自分の気持ち」を点検することから始めてみる。

 

ここまで読んでみて、「私のことだ!」と思ったあなたは、きちんと「ストレスが減る人間関係の距離感」を学び、自分のことを振り返る必要があります。

 

できないことをできないと伝える、今は話を聴けない時はそう伝える、援助職としての限界を理解して距離をとって働く。

 

と言っても、いざ意識してもなかなか出来ませんよね?


だからこそ悩んだり、苦しんできたのだと思います。

まずは、「あなたの本当の気持ちに気づくこと」から始めてください。 

きっと、あなたは「患者さんに好かれることの喜び」と「自分が本当はどうしたいのか」の区別がつかなくなっているのではないですか?

 

「私は患者さんの役に立てることが嬉しい」

 

そういう思いはもちろん大事です。

 

でも、本当は疲れていて休みたい時もある。

 

話を聴くのが辛い時もある。

 

電話を切ってほしい時もある。

 

そんな気持ちが生じているのも、事実ではないですか?

 

「喜び」の一方で「苦痛」だってあるかもしれない。

 

その本当の気持ちを大切に意識してみてください。

 

そうすることで少しずつあなたにも変化が訪れます。

 

もし、自分自身の本当の気持ちに気づくことが難しいなど、一人で取り組むことが困難であれば、ぜひカウンセリングでお手伝いをさせてください。

 

あなたが変わるためのきっかけを作ることができるよう、精一杯お手伝いをさせて頂きます。

 

また、「共依存」をキーワードに自己理解を深めてみることも有効です。

 

共依存とは、「人から必要とされる状況」をわざわざ作り出してしまう関係性のことで、主に自分に自信がない方が陥りやすいという特徴があります。

 

以下のサイトで、より自己理解を深め、自分の気持ちに向き合ってみてください。

共依存を克服するカウンセリング【東京・新宿】


セミナーのご案内

◆ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【入門コース】 2019年5月24日(金) 定員5名 詳しくは こちら

 

◆職場の惨事ストレスマネジメントセミナー ~自殺、事故死、殺人、災害など、突然の惨事に見舞われた職場は、まず何をすべきか~ 2019年6月14日(金)定員5名 詳しくは こちら

 

◆ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【実践コース(共依存の関係)】 2019年6月21日(金) 定員5名 詳しくは こちら

 

◆ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【実践コース(支配・被支配の関係)】 2019年7月12日(金) 定員5名 詳しくは こちら


ブログテーマ


初めに読んでほしいお勧めブログ記事

 

◆ストレスに強くなる!人間関係の境界線の引き方 

 

◆なぜ援助職の現場で虐待が起きるのか、「巨人の星」で説明します!

 

◆「NGT48事件」から学ぶ、対人援助職の共依存がもたらす、離職・燃え尽き問題の構造と対処法

 

◆職場の喧嘩を上司のあなたが「仲裁しよう」としているから、いつまでも問題が解決せず繰り返されるんですよ。

 

◆教えてくれない職場は、「教えること」を教えないから「教えられる人」が育たない。

 

◆「思考」と「感情」の違いがわからないと、ストレスが倍増する!

 

◆職場のスタッフの本当の悩みに経営者のあなたが気づかない限り、人材不足などの問題はなくなりませんよ。

 

◆あなたの職場ですぐに新人が孤立するのは、「業務内容」は教えても「職場の小さな当たり前」を教えていないからではないですか?

 

◆共依存タイプの上司は、部下の自立を嫌い、部下の依存や不安を好む。

 

◆鳥取県養護学校の看護師一斉退職に見る、対人援助職の使命感の強さが生む「依存」と「機能不全」

 

◆バウンダリー(境界線)基礎講座1日目「人間関係の大原則が学べるバウンダリー(境界線)とは?」

 

◆働きやすい職場にしたければ、「相棒」の杉下右京を見て学べ!

 

◆悪質なクレーマーやモンスター患者対応の基本は、職場としてのバウンダリー(境界線)を強化すること!

  

◆自分のことを長い目で見れば、今のあなたの弱みなんていつかは強みに変わるという話