うつになりやすいシステムエンジニアの職場環境から学ぶ、「自尊心」がどんどん下がる職場の特徴

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今日は「自尊心を下げる職場」についてお話しします。

 

「一番うつになりやすい職業はなんですか?」と質問をされたら、私は思い浮かぶいくつかの職業のひとつに「システムエンジニア」を挙げるでしょう。

 

なぜか?

 

それは、システムエンジニア(SE)という職業が「自尊心」を著しく下げやすい仕事だと思うからです。

 

SEの仕事の特徴を挙げます。

 

・過重労働。プライベートがない。
・結果が全て。そのプロセスでどれだけ努力をしていようと、ひとたびトラブルが起きれば怒られて戦犯扱いを受ける。
・実力が全ての世界。強者と弱者がはっきりしやすい。
・客先常駐が多く精神的にも物理的にも孤立しやすい。
・過酷さと報酬が見合っていない。

 

これだけ挙げるとわかりますか?

 

この仕事が自尊心を著しく下げる仕事であると。

 

毎日毎日忙しく働く。

 

家族や友達との時間、趣味を楽しむ時間を犠牲にして働く。

 

でも、その割には評価を受けづらい。

 

「やって当然」「できて当然」の世界で、ミスが許されない。

 

終わりのない過重労働。

 

辛い、苦しい、逃げ出したい

 

こんな気持ちを共有できる仲間も近くにいない。

 

忙しいからプライベートで気持ちのバランスをとることもできない。

 

そして、報酬もその苦労に見合わない。

 

こういう生活を何年も続けてみたら、どうなるかわかりますよね?

 

「仕事の評価」=「人間としての自分の価値」になる。

 

どんどん自信がなくなっていきます。

 

自分の価値を感じられなくなっていきます。

 

無力、不全、自責、不満、怒り、悲しみなどの感情が蓄積されます。

 

自尊心は下がる一方です。

 

自尊心とは、自分のことを大切に思う気持ちです。

 

自分に対する価値、存在意義を感じることができる気持ち。

 

自分の存在意義を感じることができないわけですから、無気力になるし意欲も落ちます。

 

朝の気分も悪くなるし、希望がもてなくなる。

 

結果としてメンタルヘルス問題や体調不良に悩まされることになります。

 

もしこのブログをSEの方が読んでいたら、まさに自分の職場のことを言われていると感じる方が多いと思います。

 

カウンセリングでこの話をすると、「その通り!」と納得するSEの方が本当に多いんです。

 

そして、「もっと前にこの話を聴いていれば良かった。自分の心が弱いだけなのかと思ってました」と言う方も多い。

 

自分の職場環境を理解すると、自分に起きている問題が手に取るようにわかり、それだけで気持ちの整理につながることはある。

 

このブログを読んでいる援助職の方はどうでしょうか。

 

自分の職場についてよく考えてみてください。

 

自尊心が保てる職場ですか?

 

または自尊心が下がりやすい職場ですか?

 

こういう職場に放り込まれていることを正しく理解する。

 

職場からどんな影響を受けているのかをよく理解する。

 

これが大切ですよ。


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