障害者支援施設「ハピネスさつま」で繰り返される虐待事件。虐待の問題は職員個人の問題ではなく、職場のシステムの問題である。

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今週、またまた障がい者施設での虐待の報道がありました。

 

 知的障害のある入所者の男性(45)の頭を電気カミソリで殴るなどしてけがを負わせたとして、兵庫県警加古川署は9日、傷害の疑いで、加古川市志方町大沢、障害者支援施設「ハピネスさつま」の介護福祉士の男(29)=同市加古川町=を逮捕した。
逮捕容疑は9日午前7時半ごろ、施設内の洗面所で、男性の頭を電気カミソリで殴るなどし、全治1週間のけがを負わせた疑い。男性が頭から出血しているのに別の職員が気付き、発覚したという。
 同署によると、男は朝の洗面介助中で、「蛇口から直接水を飲むのをやめるよう注意したが聞かず、腹が立った。頭を殴ったのは間違いない」と容疑を認めているという。
 同施設では3月にも、入所男性への暴行容疑で職員が逮捕された。4月に第三者による検証委員会を設置し、再発防止に取り組んできていた。同施設の大西正恭施設長は「被害者本人をはじめ、ご家族や他の利用者に大変申し訳ない。職員への指導を徹底する」と話した。
 同施設は、社会福祉法人「博由社」(明石市)が2005年4月に開設。入所定員は55人で通所サービスも行っている。

 

この施設は3月の逮捕に続き2度目です。

 

なぜこの短期間に虐待が2度も繰り返されているのか、再発防止に取り組んでいたのではないの?

 

こう思いますよね。

 

でも、それは最後の施設長のコメントを見れば、なんとなく理解できる気がします。

 

「被害者本人をはじめ、ご家族や他の利用者に大変申し訳ない。職員への指導を徹底する」

 

コメントの揚げ足をとるような書き方になってしまうので申し訳ないのですが

 

「職員への指導を徹底」して変わるのかな?

 

指導を徹底しても何も変わらなかったんだから、やり方を変えないといけないのではないのかな。

 

個人の問題にしているから、変わらないのではないですかね?

 

私はこういう問題は、常に家族システム論をベースに考えることにしています。

 

家族システム論とは、家族を、家族のメンバーひとりひとりがお互いに影響を与えあう一つのシステムとして考え、家族のメンバーに起きる問題を、家族のシステムの病理と捉える。

 

例えば、子どもが学校で暴力問題を起こしたら、それは子ども個人の問題として捉えません。

家族の問題により、「子どもが家族を代表して問題行動(暴力問題)を起こしている」という考え方をします。

 

だから、親が子どもを変えようとするのは間違いで、家族自体が変わらないといけないのです。

 

組織の問題もこれと一緒。

 

障害者施設で起きる虐待の問題は、職員個人の問題としては捉えません。

 

「職員が、職場を代表して問題行動(虐待)を起こしている」という考え方をします。

 

つまり、経営者や管理職が、現場の職員を指導して変えようとするのは間違いで、施設が変わらないといけないません。

 

「うちの職場には、虐待が発生するシステムが作動している!」という捉え方をする必要があるのです。

 

だから、職員にいくら「虐待は良くないぞ!」と伝えたって、システムが変わっていなければ何も変わりませんよ。

 

だって、虐待が良くないことくらい職員の方はわかっているはずです。

 

それでも虐待が起きる。

 

だから、職場のシステムの問題なのです。

 

暴力や虐待が起きやすい職場のシステムを良く学び、根本の問題を解決していく必要があるのです。

 

虐待が起きやすい職場のシステムについては、これまでに色々とブログ記事にまとめています。

 

ぜひ、以下のブログ記事から虐待が起きるシステムを学んで、職場のシステムを点検してみてください。

・なぜ援助職の現場で虐待が起きるのか、「巨人の星」で説明します!

 

・経営者のあなたが現場に関心をもたないと、いじめ、虐待などの暴力トラブルが根付く環境が出来上がりますよ。

 

・北区託児所の保育士逮捕から学ぶ、虐待や暴力などの反社会的行為が維持される職場のシステム

 

・宇都宮障害者施設「ビ・ブライト」の傷害事件。知的障害者施設では虐待・暴力が発生するシステムが発動しやすい。

 

より詳しく暴力が起きるシステムを学び、組織として虐待、暴力トラブルを防止する対策を学びたいという方は、ぜひセミナーにご参加ください。

 

対人援助職の虐待・暴力トラブル防止セミナーの受講は、経営者や管理職の方にとって必須です。

 

お待ちしております。


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