さくらグリーンハウス市川での管理者による入所者傷害致死事件。施設の暴力は「施設を正すべき立場の人たちの無関心」によって成立する。

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

千葉県市川市北方町の女性向け福祉施設「さくらグリーンハウス市川」で8月、入所者の女性を暴行して死なせたとして、千葉県警が施設を管理する50代の女を19日にも傷害致死容疑で逮捕する方針を固めたことが同日、捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、女は別の入所者への脅迫容疑で既に逮捕されており再逮捕する。県警は他にも関与した人物がいないか慎重に捜査する。
 女は8月下旬、入所者の川久保儀子さん(当時84)に暴行を加え、死なせた疑いが持たれている。顔などに複数のあざがあり、県警が司法解剖したが、死因は不詳だった。
 施設を運営するNPO法人「さくら福祉推進協会」(東京)によると、この施設は生活に困窮した女性向けの無料・低額宿泊所で、事件当時は18部屋に10~80代の女性18人が居住。職員が同居し、生活や就労の相談に応じている。
 市川署などによると、入所者の女性が8月28日、「川久保さんが女性職員から暴行を受けている」という趣旨の相談で近くの交番を訪れたため、署員が施設を訪問。自室で死亡している川久保さんを発見した。〔共同〕

 

またまた施設での事件。今回は傷害致死です。

 

感じることを書いてみます。

 

何があったのか、報道されている以上の詳しいことはわかりませんが

 

前に書いたこの記事で説明ができるのかな、と思います。

経営者のあなたが現場に関心を持たないと、いじめ、虐待などの暴力トラブルが根付く環境が出来上がりますよ。

 

あくまでも私の想像ですけど、「顔などに複数のあざがあった」「施設内で怒号を聴いたことがあると近隣が話している」ということは、今回が初めてではなくて、日常的に暴行があった可能性もあるんじゃないでしょうか。

 

そして、公になったのがたまたま今回であって、それまでも事件にならなくても暴言暴力はあった。

 

そう仮定すると、この施設管理者が「暴力行為をしても、それが問題にならずに成立する環境があった」と考えることができますよね。

(これもこの記事で書いてます→「どうしてこれが成立するんだろう?」を口癖にすれば、あなたの悩みの本質が見えてくる

 

施設や職場で長期に渡り暴力行為、いじめ、パワハラが成立する環境

 

いわゆる施設が無法地帯として成り立つ環境

 

これはもう、「施設を正すべき立場の人たちの無関心」がなければ成立しません。

 

これに尽きます。

 

例えると

 

顧問の先生が滅多に顔を出さない中学の柔道部で、後輩が先輩から毎日のようにひどいいじめや暴力を受けていたり

 

両親が共働きで毎日帰りが遅い家で、兄が弟をストレスのはけ口にして暴力を振るっていたり

 

工場長が完全な支配者でパワハラが横行している地方の工場に対し、本社の人事や管理部門が無関心だったり

 

何をやっても咎めらることもなく、暴力が慢性化していく。

 

そして、だんだん暴力を振るうことに慣れていき、エスカレートしていく。

 

まるで猿山のような、「強いものが弱いものを力で支配する」

 

こんな環境が成立しているんです。

こういうことって、虐待が起きる福祉施設ではあるあるだと思います。

 

この施設の管理者が暴力をふるっていたわけですけど、この施設を管理する立場のNPO法人の経営者、経営陣はどのようなスタンスで、どのように関わっていたんでしょうか。

 

少なくても、こまめに施設に顔を出し、管理者にきちんと教育し、他の職員や入居者から施設の状況を聴いたりという関りはできていなかったんじゃないでしょうか。

 

風通しが悪かったんですよね。

 

よくあるのが、管理者がかなりのベテランで、「もうあの人に任せておけば大丈夫だから」みたいに経営者が関わらない。

 

あとは、管理者がすぐに感情的になって怖いから、経営陣もあまり指摘できなくなるとか。

 

他の職員も、自分がターゲットにされたくないから静かにおとなしくしているとか。

 

または、管理者自身がすべてを任されすぎて日常的にストレスが強すぎた。

 

でも、経営陣がそんな管理者に関心を持たず、怒りや不満が弱い立場の入居者に向かった。

 

こんな可能性も考えられますよね。

 

こうやって、暴力が発生しやすい環境が成立する。

 

暴力のシステムが出来上がるのです。

 

それにしても、自立を支援する施設で殺人なんてあり得ないですね。

 

こういう施設は暴力のシステムが簡単に出来上がりやすいので、まずそのリスクに気づいて、環境を整えてほしいなと思います。

 


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