「どうしても腹が立って仕方がない利用者さんがいてストレスがすごいです!」こんな悩みを抱える訪問看護師やヘルパーは、自己理解を深めると怒りの正体が見えてくる!

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今日は、訪問看護師さん、ヘルパーさん向けにお話をします。

 

このブログで、私はいつもバウンダリーを切り口に人間関係の距離感を教えていますけど、反応がいいのはヘルパーさんや訪問看護師さんなんですよね。

 

これまで受けた職員研修やコンサルの依頼も、ヘルパー事業所が圧倒的に多いんです。

 

理由は明確。

 

介護や看護などの支援をする場所が、物理的にも精神的にも距離が近くなる利用者さん宅だからですよね。

 

訪問の時間は誰の監視下にもない1対1の関係になるわけですから、利用者さんと援助職という境界線を保つことが他の現場よりも難しくなります。

 

個人的な感情がお互いに投影されやすくなり、気をつけていても家族的な関係になってしまうのではないでしょうか?

 

利用者さんに携帯番号を教えてしまうスタッフがいる、暴言暴力の被害に遭いやすいスタッフがいる、サービスの対象外のことまでやってしまうスタッフがいる、などなど

 

1対1の「見えない時間」だからこそ、スタッフ全員が足並みをそろえて対応をするのが難しく、トラブルにもつながりやすいですよね。

 

前に、60代女性のヘルパーさんからこんな相談を受けたことがあります。

 

「どうしても腹が立って仕方がない利用者さんがいます!」

この方は、夫が定年退職をして、何もせずに家で威張っているだけの夫を見るのがストレスで、主婦をやめて介護の業界で仕事を始めたようです。

 

仕事を初めて3カ月、ヘルパーの仕事を始めたおかげて夫と顔を合わせる時間を減らすことができ、仲の良い同僚もできた。

 

ようやく仕事にも慣れてきたその矢先に、「新しく担当した利用者さんを見ると、腹が立って仕方がない」という深刻な悩み。

 

その利用者さんは60代の男性。

 

行くといつも偉そうにしていて、挨拶もちゃんとしてくれない。

 

不満そうで指示に素直に従わなかったり、やたらと上から目線で対応してくる。

 

このヘルパーさんは、この男性宅に毎週行くようになり、明らかに体調を崩すようになりました。

 

イライラして、帰宅しても疲れて家事が手につかなくなり、その利用者さん宅に訪問する前日は寝つきが悪くなりました。

 

「他のスタッフは『こういう仕事をしていれば、偉そうで嫌な感じの人はけっこういるよ』と割り切ってやってるんです」

 

「でも、私はそれができなくて、どうしても嫌なんですよ。なんでですかね?この仕事が向いてないんでしょうか?」

 

さて、皆さんはこのヘルパーさんが具合が悪くなっている理由はわかりましたか?

 

わからない人は読み返してみてください。

 

すぐにわかった人はカウンセラーが向いているかもしれませんよ(笑)

 

私はこの方の話をじっくり聴いて、こんな質問をしてみました。

 

「その利用者さんって、あなたが避けているご主人に似ていませんか?」

 

すると、そのヘルパーさんは、「あ!!!」と目を丸くして驚いていました。

 

そうなんですよ。

 

家で威張る夫の顔を見たくなくてわざわざヘルパーを始めたのに、夫とそっくりな人の介護をしにいかないといけない。

 

夫を避けたはずなのに、今度はより近い距離感で介護をする。

 

上から目線で言われても反発もできない。嫌でも身体的な接触をしないといけない。

 

しかも家でマンツーマンですよ。

 

だから、他のスタッフと同じように割り切るなんて難しいでしょうね。

 

具合も悪くなるはずです。

 

そのヘルパーさんは、結局上司に事情を説明して担当を外してもらったら症状が治まったようです。

 

このエピソードが象徴しているように、在宅で介護をするということは、より家族の距離感になるということです。

 

施設で会っていれば複数のスタッフで関わるわけですから、「苦手だなー」で終わるかもしれない。

 

在宅で1対1で関わるからこそ、利用者と援助者という垣根を越え、より個人的な関係になるのです。

 

だからこそ、ヘルパーや訪問看護師は、より深い自己理解が必要だと思うんですよね。

 

「母親をきちんと介護してあげられなかった」という強い自責の念を持つ援助職が、母親と利用者を重ね合わせ、より近い距離感で関わってしまう。

 

子どもの頃父親から暴力をふるわれたトラウマがある援助職が、逃げ場のない男性利用者の家で暴言を受けて、カッとなって反撃してケガをさせてしまう。

 

こんなトラブルはいつ起きてもおかしくないと思うのです。

 

いつも一人で利用者さん宅を訪問しているあなたはいかがですか?

 

原因はわからないけど、最近めっきり疲れやすくなったとか、家族から「顔がきつくなったね」なんて言われていませんか。

 

どうしても感情移入してしまい、家に帰っても食事の支度をしている時に気にかかってしまう利用者さんはいませんか?

 

あなた自身が、担当している利用者さんそれぞれにどのような感情を持ちやすいのか、どんな距離感になりやすいのか

 

よーく理解することが、ストレスを減らす上で本当に大切なことですよ。

 

とはいっても、どのように自己理解を深めるべきかはよくわからないですよね?

 

そんなあなたが自己理解を深めるきっかけを、私はセミナーやカウンセリングで提供しています。

 

ぜひ、私にあなたのお手伝いをさせてください。

 

セミナー、カウンセリングのお申込み、心よりお待ちしております。


セミナーのご案内

◆平成30年2月22日(木)対人援助職のための虐待・暴力トラブル防止セミナー 定員8名 詳しくは こちら

 

◆平成30年1月12日(金)ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【基礎コース】 定員8名 詳しくは  こちら 残り3名!

 

◆もっとストレスに強くなりたい!介護職、看護師、福祉職のための連続講座「対人援助職の自助グループ」 定員8名 詳しくは こちら  満員御礼!    


ブログテーマ


初めに読んでほしいお勧めブログ記事