バウンダリー(境界線)基礎講座6日目「無関心の関係」

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

バウンダリー(境界線)基礎講座6日目。

 

※ぜひ1日目から読んでみてください。

1日目 「バウンダリーとは」

2日目 「安全な人間関係の距離感を学ぶ」

3日目 「自分の感情は自分の責任!」

4日目 「支配・被支配の関係」

5日目 「共依存の関係」


相手に対する関心を示さない「無関心の関係」

 

今日は「無関心の関係」です。

 

早速ですが、これを見てください。

遠いです。

 

これでは、相手が悩んでいても気づけないですよね。

 

表情が暗いとか、口数が少ないとか、イライラしているとか、そういうちょっとした変化に気づけない距離感。

 

「気づけない」「気づかない」というよりも、「気付こうとしない」「関心を示さない」距離感。

 

これが無関心です。

 

例え席が隣で物理的な距離が近くても、交わされるのは事務的な会話のみ。

 

相手がその日に何を感じたのか、どんなストレスを感じているのか、今何が大変なのか、今日は何か嬉しいことがあったのか

 

内面に対する関心を示さないので、知ることがない。

 

気づくこともない。

 

こうやって、心理的な距離感が遠く遠くなっていきます。


無関心は、人を「うつ」にする。

相手から関心を示されないと、人は孤立していきます。

 

辛いこと、腹が立ったこと、嬉しかったことなど、自分の気持ちを共有できる相手がいない。

 

悩みを一人で抱え込み、気持ちを抑圧する習慣がつきます。

 

関心を持ってもらえないのですから、諦めや無力感が強くなり、自分のことを「価値のない人間だ」と思いやすくなります。

 

食欲低下(または過食)、不眠、だるさ、落ち込み、体調不良など、心身の健康問題に発展することも珍しくありません。

 

つまり、無関心は人を「うつ」にするのです。


孤独から生じる悲しみや怒りが、更なる境界線のトラブルを生む。

 

孤独は、言うまでもなく苦痛が伴います。

 

淋しさ、悲しさ、不安、怒り、悲しみ

 

様々なネガティブな感情に悩まされ、自分自身の存在意義を見失います。

 

そして、このネガティブな感情は、更なる境界線の崩壊につながります。

 

例えば

 

・淋しくて仕方がないから、自分自身の存在意義を見出したくて、過剰に人の世話を焼き「共依存の関係」になる。

 

・職場で周りから関心を示されずに傷ついた怒りを新人にぶつけ、新人をコントロールする(支配・被支配の関係)

 

・自分もされたことと同じように、人に関心を示さなくなる。(無関心が連鎖する)

 

このように、無関心は境界線のトラブルを量産していきます。

 

普段色々な職場の相談を受けている私の印象としては、無関心が蔓延している職場は燃え尽きている人が多い印象があります。

 

「言っても何も変わらない」

 

「期待したって無駄」

 

「新人が入ったけど、どうせまた半年も持たずに辞めるんでしょ?」

 

こんな無力感や不全感が蔓延している職場は、当然ですが人に対する興味関心を示す心の余裕すらないのです。

 

職場だけでなく、家族も同様です。

 

例えば、父親が支配的な家庭。

 

理不尽なことを言って一方的に怒る父に、母は怖がり機嫌をとるだけ。

 

そんな両親を見て、子どもは「何を言っても無駄」「黙っていうことだけ聴いていればいい」と無力感や不全感に苛まれます。

 

家族全員が心の余裕を失くし、相手に対する興味関心を失います。

 

「今日学校どうだった?」

 

「聴いてよ!今日先生がすごい面白いこと言ったんだよ!」

 

こんな風に、その日の出来事や気持ちを共有することが少なくなるのです。

 

あなたの職場や家庭はいかがでしょうか。

 

境界線を切り口に、起きている問題を客観視してみましょう。

 

次回に続きます

バウンダリー(境界線)基礎講座7日目「ダブルバインド」



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