バウンダリー(境界線)基礎講座4日目「支配・被支配の関係」

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

バウンダリー(境界線)基礎講座4日目です。

 

今回から、バウンダリーが保てないときに起きる人間関係について説明します。

 

今日は「支配・被支配の関係」です。

 

あなたも経験があると思いますが、すぐに怒る上司や先輩などに対して、「怒られたくない」という思いで顔色を伺いながら行動したことはありませんか?

 

そういう時って、あなた自身がどうしたいかよりも、「上司がどうしてほしいか」が優先されますよね?

 

それをしないとあなたの安全が脅かされたり、明らかに不利益を被ることがわかっているからこそ、自分よりも相手の欲求を優先せざるを得ないわけです。

 

このように、「強いもの」が「弱いもの」を何かしらのパワーで支配する関係、コントロールしてしまう関係が「支配・被支配の関係」なのです。

実は、私がバウンダリーの研修を始めたそもそのきっかけは、企業のパワハラ研修でした。

 

その研修で私が強調したかったのは、「支配・被支配の関係を上司部下が築いていたら人材が育ちませんよ」いうことです。

 

私のこれまでの上司にも、「恐怖を与えて失敗させないようにする」というスタンスの人はいましたけど、そういう人が評価する部下は、単純に「自分の思った通りに動いてくれる部下」なんですよね。

 

だから、部下の仕事は、上司を怒らせないこと、上司の要求に応えること、一日を安全に過ごすこと、こんなつまらないことが中心になります。

 

これを続けていると、人間って自分で考えなくなるんですよ。

 

「上司が言うから」「だってこれをしないと上司が怒るから」「うちではこれが決まりだから」

 

頭の中がこんな感じになります。つまり、主体性がどんどん失われていくんです。

 

「うちの若手は指示待ちばかりでどうしようもない」と感じる管理職や経営者の方は、関係性を振り返ってみるといいですよ。

 

もしかしたら、無自覚に部下を支配してしまっているかもしれません。

 

教育って、部下を自立させるためにあると思うのですが、コントロールして主体性を奪ってしまっては意味がありません。

 

パワハラは安全を奪う行為だけでなく、自立する力を奪うのです。

 

支配を受け続けた人は、無力感、怒り、悲しみ、不全感にさいなまれます。

 

支配者がいる職場では、仲のいい同僚が集まると「どうせ上の人には何を言ったって無駄だよね」「うちは北朝鮮だから」みたいな話で盛り上がるのです。

 

そして、誰かが退職したことを皮切りに、我先にと一斉退職が起きる。

 

辞めた人は「脱北成功!」なんて言うんですよね。

 

援助職の職場では、あるあるネタだと思いますよ。

 

また、この支配・被支配の関係は、援助職と利用者・患者の間でも普通に起きますよね。

 

利用者が暴言や暴力をもってしてヘルパーの安全を脅かし、コントロールするとか

 

看護師が思った通りに動かない患者さんにいつも声を荒げて怖い思いをさせるとか

 

相手との距離感を適切に保たないと、自分の思いを相手にそのまま投げ入れて、コントロールしてしまうことになるんです。

 

支配・被支配について基本的な話をしましたが、わかりましたか?

 

次回は「共依存の関係」について説明します。 

バウンダリー(境界線)基礎講座5日目「共依存の関係」



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