こんにちは。
エイダーズ山崎正徳です。
「あなたの職場は利用者さんからの暴力を仕事の一部にしてしまっていませんか?」
「暴言や暴力に耐えることが、仕事の対価に含まれていると本気で思っていませんか?」
私はよくセミナーや職員研修の時にこの話をするんですけど、これを言うと皆さん黙るんですよね。
「その通り!」とまさに顔に書いてあるような反応をする。
そして、続けざまにこういうとさらに黙る。
「暴力を受けたことを武勇伝のように語る人はいませんか?」
いますね。
あなたの職場にもいますよね。
「首絞められたことあるよ」
「おれなんてイスを投げつけらてジャンプしたもん」
とか
嬉しそうに自慢げに語る人
暴力の被害にあったことを話すのがまずいんじゃなくて
武勇伝にするのがまずいんですよ。
「おれってこんな大変な目にあったよ!すごいでしょ!」
みたいな
普通に気心しれた同僚同士で話すのはありだと思いますよ。
でも
例えば新人の前で先輩がそういうい話をしたら、どうなります?
私が新人ならこう思うでしょう。
「あ、この仕事をしていればそういうことも十分あり得るんだな」と。
「私もそういう目に遭うことはあるんだろうな」と。
そして、
「それも仕事の一部なんだな」と。
だから、暴力の被害に遭ったときにどう考えるか。
「これが仕事」「耐えなきゃ」「もっと強くならなきゃ」「先輩たちはこれに耐えてきたんだから」
こうやって、暴言暴力を「なくそうとする」のではなく
「慣れよう」という意識が働くのです。
そうやって、援助職が暴力を受けることを仕事の一部としてしまう。
だから暴力被害が余計になくならないのです。
人相手の仕事ですから、暴力被害をゼロにするなんて相当困難でしょう。
だけど、暴力を助長してしまう職場環境を作っているのは誰ですか?
被害者自身が、被害を増やす環境を作っているんですよ。
暴力被害をなくすのは難しくても、無力になってはいけないんです。
「これが当たり前」と思ってはいけないんです。
わかりますよね?
まず、あなたから変わりましょう。
あなたが職場を変えてください。
セミナーのご案内
◆平成30年2月24日(土)対人援助職のための虐待・暴力トラブル防止セミナー 定員8名 詳しくは こちら
◆平成30年1月12日(金)ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【基礎コース】 定員8名 詳しくは こちら 残り3名!
◆もっとストレスに強くなりたい!介護職、看護師、福祉職のための連続講座「対人援助職の自助グループ」 定員8名 詳しくは こちら 満員御礼!
ブログテーマ
初めに読んでほしいお勧めブログ記事
◆なぜ援助職の現場で虐待が起きるのか、「巨人の星」で説明します!
◆思い通りにいかないと感情的になる部下には、「感情的になった事実」を問題として扱う
◆まだ犯人探しなんて無駄なことやってんの?利用者さんとのトラブルを家族問題で置き換えてみると、職場の課題が丸裸になる!
◆教えてくれない職場は、「教えること」を教えないから「教えられる人」が育たない。
◆「思考」と「感情」の違いがわからないと、ストレスが倍増する!
◆職場のスタッフの本当の悩みに経営者のあなたが気づかない限り、人材不足などの問題はなくなりませんよ。
◆利用者さんからきつい暴言を受けた後、ぐったりしてしまいました。早く回復する方法を教えてください!
◆従業員の燃え尽き防止のセミナーもいいけど、その前にきちんとサービスの限界設定をしませんか?