「底つき体験」ができる環境を整えれば社員は「自ら変わる」

こんにちは。

 

AIDERS山崎正徳です。

 

部下にもっとやる気をだしてほしい

 

幹部社員をきちんと育てたい

 

社員を何とか変えたい

 

どうやったらうちの社員にやる気になってもらえるだろうか

 

どうやったら退職者を減らせるだろうか

 

社員を変えるために、色んなセミナーに参加して対応の仕方を学んだ

 

コーチングも勉強した

 

研修の予算を組んで、社員にモチベーションやコミュニケーションの研修も受けさせた

 

お金と時間を散々費やした

 

それでも、うちの社員は変わらない

 

なんで?これ以上何をしたらいいの?

 

そんな悩みをもつ、経営者や管理職の方、ぜひ今日の記事を読んでみてください。

 

「底付き体験」という言葉を知っていますか?

 

アルコール依存をはじめとした依存症の治療において使われる言葉です。

 

アルコール依存症の人は、周りから「お酒をやめなさい!」と散々言われます。

 

家族から、友達から、上司から、医者から、お酒の問題を指摘され続けます。

 

周りは、何とかしてお酒をやめさせようと必死に説得し、病院に連れて行ったり、色々と試みます。

 

でも、周囲からの説得でお酒をやめることなんて中々ありません。

 

何をやっても本人は変わらず、周りはどんどん疲弊していきます。

 

では、どうやったら本人がお酒をやめようと思うか

 

それは、「お酒をやめないと本当にまずい」と心から思えるほど、本人が困り果てた時なんです。

 

例えば、愛想をつかして奥さんが家を出て行ってしまった

 

会社から「次にお酒で問題を起こしたら解雇もありうる」と通告を受けた

 

お酒で警察沙汰の事件を起こし、周囲から信用を失った

 

こんなふうに、本人が困り果てること、つまり「底をつく」体験が必要なんです。

 

「本当にこのままだとまずい」

 

こうやって、心から困り果てることで、お酒をやめようという気持ちがわいてきます。

 

そこからようやく、治療のスタートラインにたてるわけです。

 

だから、周りがいくら説得しても、本人を無理やり入院させても

 

本人自身にモチベーションがないと結果は変わらないんですよ。

 

つまり、周りが本人を変えよう変えようと色々と試みしても、本人は動かないんです。

 

むしろ、周りが本人にきちんと責任をとらせること。

 

これをシンプルに実行し続けることが大切なんです。

 

突き放せと言っているわけではありません。

 

心配に思う気持ちは伝える。

 

サポートしたいという気持ちは常に伝える。

 

でも、

 

できないことはできないと言う。

 

困ることは困るという。

 

問題を起こしたら尻拭いをせず、本人に責任をとらせる。

 

いくら家族でも、「できることとできないこと」があることを伝えて行動に移す

 

会社で面倒をみれる範囲を明確に示す

 

こういう枠組みをつくり、本人に責任を背負わせるんです。

 

こういうことができずに、色々なことをあいまいにして周囲が本人への尻拭いを続けると、病気は悪化していきます。

 

つまり、「本人の回復」に「周囲の関り方」が大きく影響するんです。

 

さて、この「底付き体験」の考え方

 

依存症者への関わり方

 

これを、ぜひ職場で活用してほしいなと思いこのブログに書いています。

 

あなたの職場で問題を起こしている社員はいませんか?

 

例えば

 

やりたくない仕事を拒否する。指摘すると感情的になって言うことをきかない。

 

こうやって、周囲に迷惑をかける社員

 

どうやって対応していますか?

 

「どうしてこの人はこんな態度をとるんだろうか…」

 

「何とかして辞めてもらえないかな」

 

こう考えますよね、普通は。

 

少しだけ考え方を変えてみてください。

 

「どうして、うちの会社はこんな人が育つんだろうか…」

 

「どうしてこの働き方が成立するんだろうか…」

 

ベクトルを本人ではなく、会社に向けてみるんです。

 

それだけで、一気に視野が広がりませんか?

 

本人が負うべき責任は誰が背負っているのか?

 

なぜ本人が困らずに周囲が困っているのか?

 

これまでスルーされてきた、本来向き合うべき事実をきっちりと考察してみましょう。

 

本人の尻拭いをしているのは誰だ?

 

注意をせずにあいまいにしている上司か?

 

いくら仕事をしなくても評価に響くことも給料に影響することもない会社の制度か?

 

争いごとを好まず、穏便に済ます会社の風土か?

 

問題を起こす社員が、困らない会社

 

困らないシステム

 

これが大きな問題なんです。

 

家族システム論の見方で問題を見ると、

 

問題を「社員個人の問題」とは評価せず

 

「会社のシステムの病理により、社員が会社を代表して問題行動を起こしている」

 

という見方をします。

 

だから、会社のシステムの問題をきちんと評価する必要があるんです。

 

問題を起こしている社員が、きちんと困ることができる環境を整えることができるかどうか。

 

そのためにシステムの病理に介入するんです。

 

いくら説得しても、注意をしても、本人が心から困らないと変わりません。

 

人は「動かす」のではなく、「自ら動く」ものだからです。

 

本人が自ら動くため、「底付き体験」が早くできるようにシステムを変え、「底上げ」をするんです。

 

底なし沼ではだめですよ。

 

わがままを言っても、仕事をしなくても、本人がいつまでも困ることのない環境では、いくら説得しても変わりません。

 

どんどん会社に依存的になるだけです。

 

部下をきちんと教育することと同時に、部下自身が責任を負い、「変わりたい」と思えるシステムをつくる。

 

「依存」ではなく「自立」に導くシステムを構築するんです。

 

この「依存」と「自立」の関係を正しく学ぶ

 

そして、常に職場をシステムで評価する習慣をつける

 

依存を助長し、「人」の力を奪うシステムではなく、

 

あなたの会社の大切な資産である「人」の価値を最大限に高める

 

そんなシステムを構築してみませんか?

 

家族システム論のセミナーをぜひ一度は受けてみてください。

 

あなたの悩み、あなたの職場の悩みが、すべて可視化されますよ。

 

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