「感情を抑えるのが援助職」なのではなく、「感情を適切に調節するのが援助職」!

こんにちは。

 

AIDERS山崎正徳です。

 

辛い、嫌だ、怖い、不安だ、心配だ

 

あなたは、こんな感情を子どもの頃、どうやって扱ってきましたか?

 

例えば、新しいクラスで特別仲がいい子がいない

 

先生もけっこう苦手。

 

いやだなー

 

これで1年やっていけるかなー

 

不安だなー

 

こんな問題を、どうやって扱ってきましたか?

 

こんな時、親や兄弟、仲のいい友達に話をしてきませんでしたか?

 

「今度のクラスが嫌なんだよねー」とか、言ってきませんでしたか?

 

話をしたところで、クラスを変えてもらえることなんてない。

 

先生だって替わらない。

 

でも、話をして、自分の感情を聴いてもらえる

 

わかってもらえる

 

それだけで、気持ちが少しはマシになる

 

言わないよりはいい

 

だから、不安だけど学校に行く。

 

そして、帰ってきたらまた話を聴いてもらう。

 

だから、また学校にいける。

 

こんな経験はありませんでしたか?

 

これって、本当に大切なことなんです。

 

「感情は誰かと共有すると癒される」

 

「わかってもらって、辛さを支えてもらえると乗り越えられることもある」

 

感情をきちんと言葉にして、共有することのメリット。

 

これをきちんと理解している人は、ストレスに強くなります。

 

逆に、

 

「相談したって何も変わらないんだから、ただのグチになるし言わない」

 

という人によく会いますけど、そういう人は感情を抑圧する癖がついているのです。

 

だから、ストレスが大きくなればなるほどキャパを越えやすくなります。

 

感情を癒す術がないので、ごまかしがきかなくなります。

 

「援助職は、感情を抑えるものだ」

 

こういう考えが文化になっている職場はけっこうありますよね。

 

「怖いなんて思ってはいけないんだ」

 

「嫌だなんて感じちゃいけないんだ」

 

これがとてもリスクがある考え方であるということ、わかりますか?

 

先ほどの話で例えれば、クラスが嫌なのに、先生が苦手なのに

 

「新しいクラスが嫌だなんて思っちゃダメだ」

 

「先生のことを苦手なんて感じるのはよくないことだ」

 

みたいに、感情を抑圧する

 

家に帰ってきても親に話を聴いてもらうこともない

 

友達にも話さない

 

これと同じことをやっているんですよ。

 

利用者さんとの関係で怖いと感じたら

 

同僚に「怖かったー」と話してみる

 

長く話を聴いて疲れたら、「嫌になっちゃうね」と言ってみる

 

そして「私も怖いんだよね」「話が長いと疲れるよね」と共感してもらう。

 

これがあるとないとで、精神的な健康にとても大きな違いがあるんですよ。

 

感情的になって迷惑をかけるのは良くないですが、

 

仕事で生じた感情を職員同士で安全に共有できる環境は、本当に大切です。

 

よく、「患者さんのことを嫌いなんて思わないでくださいね!」みたいに

 

ノーマルな感情を規制する職場がありますけど

 

そういう職場は健康問題を抱える職員や退職者を量産します。

 

そして簡単に派閥ができます。

 

職場で感情を抑圧する職員は、同僚と飲み屋で愚痴や職場の文句を言うようになります。

 

飲みに行く仲間が作れない人は孤立して辞めていきます。

 

派閥の一人が辞めたら、他のメンバーも辞めます。

 

よくある一斉退職です。

 

職場が完全に機能不全に陥り、退職者、燃えつきを量産するシステムが発動しているのです。

 

感情を規制しようとする管理職の人は、

 

「嫌いにならない」なんていうすごい技、どうやって身につけたんですか?

 

人に対して生じるノーマルな感情を「感じないようにする」って、すごくないですか?

 

「苦手な患者さんもいるでしょう。嫌になることもあるでしょう。でも、お客さんの前ではそういう感情はコントロールして、プロの仕事をきちんとしましょうね」

 

これならわかりますよ。

 

でも、「嫌いになるな!」って、無理でしょ?

 

患者さんや利用者さんの前では、特に感情のコントロールが求められるのですから

 

その感情を癒す場を職場が奪うのはまずいですよ。

 

安全に共有する習慣、環境を整えてあげる必要がありますよ。

 

だから、

 

「感情を抑えるのが援助職」ではないのです。

 

正しくは

 

「感情を適切に調節するのが援助職」なのです。

 

調節なので、まずはきちんと受け入れることが大前提であり、

 

「抑える」ではないのです。

 

この違いを理解して、まずは自分の感情を受け入れ、安全な場所で口に出すことから始めてみましょう。

 

この考えを分かち合える同僚に声をかけ、感情を共有する時間、場所を作ってみましょう

 

感情が癒される場所があるだけでも、苦手な患者さんや利用者さんにも、少し余裕を持って対応できるようになるんですよ。

 

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