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利用者さんに怒りや不満を向けられると、すぐに「私が悪い」と思って穏やかになってもらおうと一生懸命になってしまいます!

こんにちは。

 

AIDERS山崎正徳です。

 

私はこれまでソーシャルワーカー、カウンセラーとして色んな人の相談に乗ってきましたけど、

 

相談を受けていて疲れるのは、やっぱり怒りや不満をこちらに向けてくる人への対応ですね。

 

皆さんもそうではないですか?

 

明らかに不満そう

 

何を伝えてもこちらを刺激するようなことを言ったり

 

目も合わせなかったり

 

先週は普通に笑顔で相談してくれたのに

 

もしかして、私、この前何か悪いことしちゃったかな?

 

そんなつもりはないんだけど、何かやらかしちゃったかな…

 

とっても不安になりますよね。

 

そんな時、あなたはどんな「考え」が頭に浮かびやすいですか?

 

先ほどのように、

 

私のせいだ

 

私が何かしたに違いない

 

早く謝って、穏やかになってもらいたい!

 

こんなふうに、よく慌てて自責的になってしまいませんか?

 

そう、あなたは、目の前で相手の怒りや不満に触れると、

 

すぐに自分にベクトルを向けてしまうんですよね。

 

その怒りの原因が、あなた自身にあると思ってしまうんですよね。

 

それが、あなたの考え方の癖

 

人間関係の癖なのです。

 

そして、あなたもわかっていますよね?

 

そこで利用者さんに謝って、相手の望む対応をとって

 

その場は収まったとしても

 

そういう利用者さんとあなたとの関係は、今後もずっと続くことを

 

毎回毎回同じような場面に遭遇し、あなたは不安になり、一生懸命に対応します。

 

この繰り返しですよね?

 

だから、私はそんな悩みを抱えるあなたに提案します。

 

相手との関係をもっと客観的に見て、関係自体を変えていくことを

 

まず、その利用者さんのあなたへの怒りの内容は、妥当なものですか?

 

不満に感じても仕方がないほどの落ち度があなたにありますか?

 

もし、ここで「そこまで私に落ち度はない」と思うなら

 

その利用者さんにとって、あなたはどんな存在でしょうか?

 

なんでも聴いて受け入れてあげるのがあなたの役割ですか?

 

それが、目の前の利用者さんの自立の助けになりますか?

 

あなたがどういう関係を築くことが、目の前の利用者さんのメリットにつながりますか?

 

あなたが利用者さんの怒りに対して、どうあることが利用者さんのメリットになりますか?

 

どうですか?

 

私は、カウンセリングにおいて

 

「私と関係する相談者」

 

という視点で、私とセットで相談者の問題を見ています。

 

例えば、

 

私に理不尽な不満をぶつけてくる方がいるとする

 

そしたら、私はこう考えます。

 

「あ、この人はこういう人間関係の取り方をするんだな」と。

 

こういう人間関係が、この人の悩みにこれまでどう影響してきたんだろうか

 

私に向けてきた怒りを、この人は職場でも、家でも、友達にもやっているのかな

 

それだと、苦しいだろうなー

 

私は怖いと感じたんだけど、この人は本当は私に何を伝えたかったんだろう

 

これだと、本当に伝えたいことが相手にうまく伝わらないんだろうなー

 

とか、私がその人に対して抱いた感情も材料にして、その人の課題を考えます。

 

その上で、関わり方を考えるんです。

 

私はその場で伝えてしまうことが多いです。

 

「今日は何かありましたか?いつもと私への態度が違う気がするんですけど」

 

「さっきの言い方は正直怖いなと感じました。何か私に思うことがあるなら言ってもらえませんか?」

 

こう伝えるだけで落ち着く人もいるんですよ。

 

こちらが「私」を主語に「怖かった」「傷ついた」と言うだけでも

 

「あ、すいません、今日ちょっと家で嫌なことがあったから」とか言ってくれる人もいます。

 

そしたら、次から関係が変わりますよね。

 

こっちが指摘できるわけですから、相手の怒りに巻き込まれません。

 

あと、あまりにも理不尽なことを要求しているなら、はっきりと境界線を示しましょう。

 

私が、前に「妻との関係がうまくいかない」「毎回喧嘩になる。こっちもイライラして八つ当たりしてしまう」

 

という方の相談を受けていた時のこと。

 

その人の話を聴いて、助言をしたり提案をすると

 

「何もわかってない!」

 

「それができたら苦労しないよ!」

 

みたいな暴言を毎回繰り返すんですよ。

 

だからこう伝えました。

 

確かに、こちらの提案があなたの意に沿わないことはあるでしょう。

 

でも、私は提案をさせて頂いただけなのです。

 

それが現実的でないなら、そう伝えて頂ければまた一緒に考えます。

 

引き続きお力になりたいと思います。

 

でも、『何もわかってない!』と怒りましたけど、私はそこまでのことをしましたか?

 

提案をしただけなのに、そこまで怒りを向けられることをしましたか?

 

私はどう考えても、そこまで怒られるようなことをしているとはとても思えないんです。

 

正直怖いですし、これだと安全に相談が受けられないので、今後お手伝いをすることが難しくなってしまいます。

 

あくまでもこちらの想像ですが、奥様との関係でも、こうやって強い怒りを向けてしまい困っているのではないですか?

 

だとしたらとても心配です

 

これを伝えてから劇的に関係が変わりました。

 

「すいません…いつもこうで…恥ずかしいです…」とその方が言ったんですよ。

 

私との関係で起きている問題が、まさに相談者のいつもの人間関係のトラブルだったからです。

 

こういう関係を続けるから、誰にも指摘してもらえず、人が離れていくんです。

 

それなら、こちらが指摘をしてあげる方がいいに決まっています。

 

誰も言ってくれる人はいないんですから。

 

その人の人間関係の課題があるなら、共有して、援助職との関わりを通して練習してもらうんです。

 

どうですか?

 

イメージわきますか?

 

すぐに自分にベクトルを向けてその場を収めることを優先してしまうと、

 

貴重な介入のチャンスを逃してしまいます。

 

私は、相手に怒りを向けられた場面って、

 

緊張するし怖いなと思いますけど、一方で「チャンス」とも思うんです。

 

その人の課題がとてもわかりやすく見える場面です。

 

逃さずに扱う。

 

そのためにも、「私が悪い」から一歩離れて

 

そこで起きている人間関係を俯瞰して見てみましょう。 


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