こんにちは。
エイダーズ山崎正徳です。
前に、援助職が利用者さんとの距離感をチェックするための記事を書きました。
今回は、上司や同僚との距離を点検するためのチェックリストを紹介したいと思います。
人間関係のトラブルって、どういう時に起きやすくなるかわかりますか?
それは、「自分」と「他人」との違いを認めることができない時です。
例えば、小学校から仲良しのAちゃんとBちゃんが
「中学校になってもずっと仲良くしようね!」「一緒にバレーボール部に入ろうね!」
と言っていた。
でも、中学校に入ったら、Bちゃんが「やっぱり私はテニス部に入りたい。ごめんね」と言ってきた。
そこで、「どうして?!ひどい!約束したじゃない!」なんてAちゃんが怒ってしまう。
怒りがおさまらず、他の友達を巻き込んで仲間外れにする。
こんなことありがちですよね?
これは、自分と相手の違いがわかっていないのです。
考えが変わることは普通のことで、裏切りでも何でもない。
その時は「一緒にやろうね」と言っても、
それぞれが別の価値観や考えをもっているのだから、
テレビで錦織を見て「テニス面白そうだな。やってみたい!」なんて思うのは普通のことで
相手に「考えを変えるな」と押しつけるのは、正しい人間関係ではないのです。
相手への期待や思いの強さは、簡単に怒りや悲しみに変わるんですよ。
上司や同僚に対しても一緒です。
「あの子は同じ思いを持つ同志だと思っていたのに、主任になったら変わっちゃった。結局は施設長の味方なのね」なんて思う
でも
人が変わるのは普通の話でしょ?
役職について考えが変わる、仕事のスタンスが変わるとか、
別に不思議なことでも何でもない。
「上司なんだから私が困っていることに気づいてください!上司ですよね?」
こんなことを言っている人がいましたけど、
だったら自分から困っていることを相談したら?
そんな万能な上司を求めていたら、あなたはどこに行っても不満だらけでしょう。
自分の思いが強いから、相手への期待が強いから怒りや不満に変わるんです。
上司や同僚、会社との距離感を適切に保たないと、あなたが傷つくことになりますよ。
以下のチェックリストで、上司や同僚との距離感を点検してみてください。
◆距離が近くなる考え方
□私の考えが絶対に正しく、職場でも認められるべきである
□プロとして些細なミスは許されない
□上司は私の責任をとってくれる
□上司なのだから完ぺきであるべきだ
□私は上司が考える通りに動く
◆適切な距離感を作りやすい考え方
□考え方は人それぞれ。意見が合わないことはむしろ当たり前
□誰だって完ぺきではないし、お互い様
□上司も私も同じ労働者
□上司は職務上の役割に基づいて私に関わる
□上司の方針に基づき、私も考える
どうですか?
上が多ければ多いほど、職場の人間関係の距離感が近くトラブルになりやすいんです。
近い。
だから揉める。
まず、自分が距離を上手にとれないことを認めましょう。
だから、いくら職場を変えても、付き合う同僚を変えても、同じようなトラブルや不満が生じやすいんですよ。
「怒りが強くなりやすい」
「衝動的になりやすい」
こんな悩みを抱えていませんか?
感情のコントロール自体は難しくても、人間関係の距離感をコントロールすることで、結果として感情のコントロールにつながるんですよ。
あなたも、正しい人間関係の距離感を学びませんか?
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