とてもショックな出来事があった時に落ち込むのは、「心が弱い」からではなく、あなたの「心が健康だから」

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今日は、普段経験しないような強いストレスを受けて大きなショックを受けている方に向けて記事を書きます。

 

「普段経験しないような強いストレス」というのは、人それぞれではありますが、いくつか例を挙げてみると、

 

暴言暴力被害、親しい人やペットの死、職場で自殺者が出る、震災被害、交通事故や事件に巻き込まれるまたは目撃する、失恋、仕事での大きなミスなど 

他にもたくさんあるでしょう。 

 

このような、「普段経験しない大きなストレスを受けると、私たちの心身にどのような影響が出るのか」、今回の記事で詳しく説明していきます。


急性ストレス反応とは?

 

まず、あなたの生活で、ストレスに感じることを挙げてみてください。

 

難しい仕事、職場の人間関係、お客さんとの関係、肩こりや不調などの健康問題、家族の問題など、負担に感じるはたくさんありますよね?

 

こういう日常的に感じているストレスはもちろんそれ自体はとても悩ましいものでしょう。

 

ただ、それでも仕事に行けば気持ちを切り替えることができるし、友達と会えば楽しめるし、好きな音楽を聴けば気分が高揚したり、嬉しい気持ちになったりしますよね。

 

それは、あなたの心が、日常的に感じている様々なストレスに「ある程度は慣れていて対応できている」状態なのです。

 

だから、「嫌だなー」「腹が立つなー」なんて思いながらも、そこまで大きな影響を及ぼすことなく生活を送ることができます。

 

でも、普段の生活ではなかなかないような、とても辛いことがあったとしたらどうなると思いますか?

 

例えば、

 

昨日まで普通に冗談を言い合っていた同僚が職場で自殺をした

 

震災で死ぬかと思うほどの恐怖を経験した

 

事故につながる致命的なミスをした

 

同僚が殺人事件の犯人だった

 

友人が交通事故で急死した

 

上司からひどい暴言を長時間受け続けた

 

飼っていたペットが亡くなった

 

など

このような、日常的に経験しないようなとても辛い出来事。

 

これは、私たちの「心が慣れていない」のです。

 

だから、私たちの心と体はとても大きなショックを受けて、様々な反応が起きます。

 

眠れない、悪夢を見る  

 

仕事中涙が止まらない

 

大好きなゲームをやっても全く楽しめなかったり

 

仲のいい友達に会う意欲もわかなかったり 

 

明らかに生活に支障が及ぶような反応があらわれます。

 

これらの反応を、急性ストレス反応(ASD)と言います。


急性ストレス反応の症状

 

急性ストレス反応では、次のような反応が出やすくなります。

 

 … 恐怖、強い不安、落ち込み、イライラ、怒り、自分を強く責める、やる気が起きない、悲しみ、ハイテンション、など。

 

身体 … 動悸、吐き気、涙が止まらない、頭痛、胃痛、腹痛、眠れない、寝てもすぐに目が覚める、悪夢、強い緊張感、食欲がない、など。

 

行動 … ミス、電話に出ない、仕事を休む、人に会いたくない、話したくない、お酒をたくさん飲む、ずっとスマホをやっている、仕事や趣味に過剰にのめりこむ、喧嘩、口論、など。

 

他にも、その時の苦痛や感情、映像などが何度も蘇るフラッシュバックや、その場所や話題を避ける回避行動などもあらわれやすくなります。

 このような様々な反応に悩まされると、ほとんどの人が「私の心が弱いから」と思ってしまいがちですが、そうではないのです。

 

これらの反応は、大きなショックを経験すれば誰の身にも起きる、とてもノーマルな反応なのです。

 

だから、あなたにこれだけは伝えたいです。 

 

 あなただけが特別ではない。

 

「心が弱い」なんて、自分を責める必要はない。

 

今、あなたを苦しめているものは、健康的な、ノーマルな心と体の反応なのです。

 

だからこそ、あなたに必要なことは「強くなること」「耐えること」ではなく、「正しい知識と対応」です。

 

正しい過ごし方を心がければ、これらの反応は、通常2~4週間くらいかけて徐々に回復していきます。  


PTSDを防ぐために、今のあなたがまず知るべきこと

 

急性ストレス反応からできるだけスムーズに回復していくために、以下のことを心がけてください。

  

・「心のケガをした」「心の交通事故に遭った」と自分に言い聞かせ、できるだけ無理をせずリラックスして過ごす。

 

・1~2週間くらいは、通常の6~7割くらいのパフォーマンスになることを受け入れる。

 

・一人で抱え込まず、同僚や友人、家族と共有する。周囲からのサポートは断らずに受ける。

 

・感情は抑圧せず、認めて受け入れる。「怒ってはいけない」「これくらいで辛いと感じてはいけない」のように思考で処理せず、「強く怒っている」「とても傷ついた」と受け入れる。その上で、「安全」「楽」「嬉しい」といったポジティブな感情が味わえる時間を増やす。

 

・無理に忙しくしたり、仕事にのめりこんだりしない。

 

・お酒、ネット、食事、買い物などに依存しないように気をつける。

 

これが大切になります。

 

急性ストレス反応が出ている時に無理をしてしまうと、症状が長引きます。

 

いつまでも体調が悪かったり、眠れなかったり、フラッシュバックが起きたり。

 

これが1カ月過ぎても改善しないと、要注意です。

 

なぜなら、急性ストレス反応の症状が4週間以上続くと、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断される可能性があるからです。

 

PTSDは、いわゆる「トラウマ」です。

 

トラウマになると、1年経っても、事故が起きた場所に行くと気分が悪くなったり、出来事を思い出すと涙が出そうになったり、「心の傷」として症状が残り続けます。

 

もし一ヶ月経過しても症状が改善に向かわない場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。

 

心療内科や精神科、またはカウンセリングを受けましょう。

 

当方のカウンセリングでは、トラウマ治療も行っています。

 

必要に応じて精神科や心療内科の紹介も行っていますので、お気軽にご相談ください。

 

 

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トラウマ治療(ブレインスポッティング)【東京・新宿】

 

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