「来年から楽はずるい」PTA改革を阻まれた保護者の話から学ぶ、組織を蝕む「怒り」や「悲しみ」の世代間連鎖

こんにちは。

 

AIDERS山崎正徳です。

 

今週、ネットでこんなニュースを見ました。

 

「来年から楽はずるい」PTA改革 立ちはだかる壁

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170424-00000004-asahi-soci

 

一人の保護者がPTAを改革しようとして、自ら執行部に入り「入退会は任意」などの改革案を提案したようです。

 

みんなが喜ぶかと思ったのに、なんと役員経験者から反対された。

 

その理由が「来年から楽になるなんてずるい。役員をすませた私たちがバカをみたようだ」だったと。

 

なんとも残念すぎる話です。

 

要するに、「私だってやったんだから、みんなも辛い思いをしろ!」ということですね。

 

全く合理性のない意見です。

 

これを見たとき、自分の経験が鮮明に思い出されました。

 

実は私も、勤めていたある職場において、長年続くある文化を改革しようとしたことがあります。

 

それは、入社したばかりの新人にとっては本当に負荷の高いトレーニングで、確かに前はよかったのかもしれないのですが、「今って、ただ新人を追い込むだけの非効率なトレーニングにしかなってないのでは?」「無理にそれをやらせて、心を折る必要ってあるの?」と考えたのが私でした。

 

その改革は、同調してくれる人が多く、意外とスムーズに進むように見えたのですが…

 

志半ばで頓挫しました。

 

なぜか?

 

このPTAの話と一緒です。

 

「私たちだって大変な思いをしたのに、ずるい!」

 

「山崎さんは新人を甘やかしすぎなんじゃないか!」

 

みたいな声がほんの一部から上がりました。

 

ほんの一部というのがポイント

 

ほんの一部なのに、改革できなかったのは

 

そういう人の反対の声って、とってもエネルギーが強いんです。

 

普通に話し合いができるレベルではない。

 

なんせ、怒りや恨みなんですよ。

 

自分が大変な思いをした時の辛さ、悲しみ、怒りなどがそのまま残っている。

 

被害の傷が残ってる。

 

そして、その傷を癒す方法が、今度は自分が加害に回って、「おらおら、あなただって耐えなさいよ!」という暴力的なやり方なんです。

 

もちろん、本人にそんな自覚はありません。

 

極めてまっとうなことを言っていると思ってます。

 

だから、色んな人を巻き込んで物凄く強く反発します。

 

なので、一旦は改革を承認した上の人も急に尻すぼみしてしまい、頓挫しました。

 

これは、組織の文化、ルールが代々続き、連鎖している話なのですが

 

本当に連鎖しているのは、文化やルールだけではなく「感情」なのです。

 

怒り、悲しみ、苦痛…

 

そういった感情が癒されていないから、それが弱い立場の人に向き、被害が連鎖されていく。

 

新たに被害にあった人もまた、怒り、悲しみ、傷つき…

 

こうやって、どんどん被害者を増やしていきます。

 

その感情って、本当は連鎖を止めることで、被害者を増やさないことで癒されるんですよ。

 

「良かった。苦しむ人を一人でも減らせて。私のような思いをさせたくないから」

 

こうやって、気持ちが楽になっていくんです。

 

それがわからないと、暴力的なやり方で解決しようとします。

 

だから、ルールを変えるのって本当に大変なんですよね。

 

必ず怒りをもって反対する人が出るので、それこそトップの人が明確に意思表示する必要がありますね。

 

「ずるい」「甘やかしている」とか、こういう合理性のない意見に振り回されてはいけません。

 

そのルールがある目的は何なのか

 

きちんと説明できないならとっとと撤廃するべきです。

 

「伝統」っていう言葉は私の中ではアウトです。

 

都合のいい言葉に逃げているようにしか見えないですね。

 

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