北区託児所の保育士逮捕から学ぶ、虐待や暴力などの反社会的行為が維持される職場のシステム

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

去年の1月の話ですが、こんな事件がありました。

 

東京・北区の託児所で、男の子をひもで縛ったり、顔に粘着テープを貼ってはがしたりしたとして、28歳の保育士が逮捕され、警視庁は託児所の子どもたちに日常的に暴行を加えていた可能性もあるとみて調べています。保育士は容疑を否認しているということです。
警視庁の調べによりますと、今月15日、この託児所で6歳の男の子の両手をひもで縛ったり、顔に粘着テープを貼ってはがしたりしたなどとして、暴行の疑いがもたれています。
子どもの様子を不審に思った両親が警察に相談し、職員などに事情を聞いたところ、暴行した疑いが強まったということです。
容疑者は、別の日にもこの男の子を裸で立たせていたほか、食事にコショウやからしを混ぜたり、水を張った洗面器に顔をつけさせたりしているのも目撃されているということです。
また、ほかの子どもたちに対しても騒ぐと、叩いたり、蹴ったりしていたということで、警視庁が託児所の子どもたちに日常的に暴行を加えていた可能性もあるとみて調べています。
警視庁によりますと、調べに対し、「やっていない」と供述し、容疑を否認しているということです。
この託児所に2歳の女の子を預けている母親は「以前、子どもが頭にたんこぶを作って帰ってきたことがありましたが、託児所からの説明がなかったので不審に思っていました。自分の子どもを預けている託児所でこのようなことがあり、びっくりしています」と話していました。
また、2歳の女の子を預けている別の母親は「子どもが気に入っている保育士だったのでショックです。この託児所は子どもたちの様子を撮影した映像をインターネット上でリアルタイムで配信していて、スマートフォンなどでいつも見て安心していたのですが、とても残念です」と話していました。
1歳の子どもを預けている母親は「託児所からは何の説明もありません。ほかの先生も見ていたのに止めなかったようなので、もう子どもを預けたくありません」と話していました。

 

こういう事件って、人間関係の相互作用、つまりシステムで捉えるとひとつのパターンがあるんですよ。

 

暴言、暴力、パワハラ、モラハラ、モンスター社員などの行動が組織で許容されて習慣化するのって、けっこう簡単なんです。

 

この保育士さん、ずっと繰り返してますよね。

 

今回の件に限らず、裸で立たせたり、頭を叩いたり、水を張った洗面器に顔をつけさせたり

 

まだまだ他にもやってますよね。

 

これって、この保育士さんひとりの問題でしょうか。

 

システムで問題を見るときに、必ず次のような切り口で見てみてください。

 

「なんで、保育士のこんなにひどい行為が、この職場ではこれまで成立していたの?」

 

これを深く考えていくと、システムで評価するスキルがつきます。

 

視点を変えてください。

 

「ひどいやつだ」「ひどい職場だ」で終わらせず、「どうしてこれが成立したか」を考えるんです。

 

この保育士の行為がこの職場では「問題になっていなかった」わけですよね。

 

誰からも注意されてなかったんですよね。

 

見逃されてきた。

 

だから、この対応が習慣化して定着して、エスカレートしていった。

 

問題を助長していたのは誰だ?

 

なぜ、声を挙げることができなかったのか?

 

こうやって考えていくと、この虐待行為が成立するシステムを維持していたメンバーがいるんです。

 

問題行動に拍車をかけていたメンバーですよ。

 

なんで誰も止めなかったのか?

 

止められなかったのか?

 

虐待が発生する職場や家族のシステムって、「自己主張をする」ことは「反逆者」として扱われます。

 

まっとうなことも言えない閉鎖された世界があるんですよ。

 

ブラック企業もそうですよね?

 

まともなことを言えば「反逆者」にされる。

 

そこでの異分子になる。

 

だから、耐える、感じないようにする、何も見ないようにする、そこでの常識に合わせた方が楽です。

 

この保育士さん、同僚は「ベテランだったので言えなかった」と話しているようです。

 

システムを構成するメンバーも、毎日生き延びるのに必死だったんでしょうね。

 

サバイバルしていたんです。

 

反逆者になるとその職場では生きていけないですからね。

 

それでシステムを維持するんです。

 

そして、問題行為がさらにエスカレートしていきます。

 

この託児所の代表の人が何やってたか知りませんが、きっと現場に無関心だったか、その人も同じような虐待をやってたか、辞められるのが嫌で注意できないとか、その保育士にずっと現場を支えてもらっていて頭が上がらないので言えなかったとか、単に怖くて言えないとか、

 

そういうふうに、問題行動を助長していたんでしょうね。

 

こうやって、複数のメンバーが「虐待が成立する環境」を構築していたんですよ。

 

それにしても、大人が作ったシステムの一番の犠牲者が子どもなんて、悲しすぎますね。

 

それはこの職場だけでなく、家族にも全く同じことが言えますけどね。

 

人が集まればシステムができる

 

問題はシステムで捉えていく

 

これを繰り返していくと、いくつかの共通した機能不全のパターンが見えてきますよ。

 


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