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引継ぎハラスメント、略してヒキハラ!「見捨てられ不安型ヒキハラ」とは?

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。


いよいよ新年度ですね。

 

この一ヶ月、異動や配置転換などがあった方は、引き継ぎ業務で多忙を極めた一か月だろうと思います。

 

今日から何回かに分けて、「引継ぎ」について語ってみたいと思います。

 

引き継ぎって、すごくその人の特徴が出やすいんですよね。

 

私が思う引継ぎにおけるトラブルって、大きく分けると二つ。

 

引き継ぐ側がパワーを持っている時のトラブル

 

引き継がれる側がパワーを持っている時のトラブル

 

パワーを持っている側が、引継ぎする際に、

 

何らかの個人的な感情により、引継ぎをしづらくしたり、引き継いだ後の仕事がしづらくなる

 

これを「引継ぎハラスメント」

 

略して「ヒキハラ」と名付けます。

 

何らかの個人的な感情というところがポイントで、ただの説明下手だったり、引継ぎの要領が悪くて迷惑をかけてしまう方は含みません。

 

そして、いわゆる意図的な嫌がらせだけに限らず、個人的な感情が行動につながるがゆえに、結果として嫌がらせに思えてしまうというのも特徴です。

 

今回は、「引き継ぐ側」によるハラスメントについて。

 

仕事を引き継ぐということは、サービスを受けているお客さんのためであったり、職場のためであるのが当然だと思いますけど、

 

なんだか「自分のための引継ぎ」をしている人がけっこういるんですよ。

 

「自分のための引継ぎ」なので、当然お客さんのためにもならない、後任のためでも職場のためにもならない、そんな引継ぎです。

 

今日紹介するのは「見捨てられ不安型ヒキハラ」です。

 

「共依存型ヒキハラ」っていう名前でもいいんですけど、「見捨てられ不安」というのがより具体的かなと。

 

何かというと、自分が担当していた利用者さんや患者さんなどに「私は後任より優れている」と思ってほしくて、その思いの強さに負けて偏った引継ぎをしちゃう人ですよ。

 

例えば、AさんがBさんに引き継ぐとして

 

引き継いだ後に「Aさんの方が良かったよね」「Bさんはなんだか物足りないよね」なんて言ってほしいんです。

 

逆に、Bさんが利用者さんとうまくやっているのを見ると、「私なんて必要じゃなかったのかな?」「見捨てられたのかな」みたいに、強い不安に襲われる。

 

だから「Bさんのサービスが悪い。Aさんが良かった」なんてクレームが入ったりしたら、それはもうウキウキしちゃうほど嬉しいんです。

 

「認められてる!必要とされてる!」って。

 

まあ、こう思ってしまうこと自体はハラスメントではない。

 

ちゃんと引継ぎをすれば、責任を果たしたことになります。

 

でも、時には必要とされたいがゆえに、意図的または無意識に「自分が必要とされるような引継ぎ」をしてしまう人がいます。

 

引き継ぐべき大事なことを教えない

 

「けっこう色々あるんで伝えられないから、やりながらなんでもきいてね」なんて虫のいいこと言って、情報を小出しにしたりします。

 

また、利用者さんにBさんを紹介する際に、Bさんを格下扱いするような、子ども扱いするようなことを言う。

 

「Bをよろしくお願いします!まだ経験が足りない面もありますが、熱心さが取り得ですから!」とか。

 

Bさんからしたらたまらないですよね。

 

私もやられたことあるんですけど、その時こう思いました。

 

そんな追い込み方ってある???

 

やめてほしかったです。

 

普通に「きちんと引き継ぎましたので、どうかご心配なく」と言ってくれれば、Bさんもお客さんも安心するのに。

 

なんでわざわざそんなこと言うの?っていう人、いませんか?

 

きっと不安なんです。

 

自分が忘れられるのが。

 

いつまでも必要としてほしいんです。

 

引継ぎに影響が出るほどにその不安が強すぎるんです。

 

「私のこと?」と思ったあなた

 

その思いに自分で気づいて、行動に影響が出ないようにする必要があるんですよ。

 

引継ぎは誰のためでしょうか?

 

あなたの「見捨てられ不安」を安心に変えるための引継ぎは、目の前の利用者さんのためにも、後任のためにも、職場のためにもならないだけではなく、

 

あなたのためにもなりません。

 

あなた自身が、自分の不安に気づいて、仕事や人間関係に影響を及ぼさないように取り組んでいかないと、本当の安心は手に入れられませんよ。

 

ついでに言うと、見捨てられたくないあなたの思いがサービス過多になりがちで、常に仕事が忙しくて疲れてませんか?

 

やってもやっても仕事がなくならないなんてこと、ありませんか?

 

それと一緒で、根本を解決しないと、何をやっても不安はなくなりませんよ。

 

まずは自分の問題を認めてみる

 

カウンセリングを受けて、自分の感情の強さが行動に影響を及ぼさないためのスキルを身につけるのも有効です。

 

管理職の方は、ぜひこのタイプが疑われるような方がいたら、きちんと引継ぎがなされているかこまめに確認をした方がいいですよ。

 

後任をどう相手に紹介するかまで、指示を出しておくことをお勧めします。

 

今日は「見捨てられ不安型ヒキハラ」についてでした。

 

続きの記事はこちらです。

 

引継ぎハラスメント②「自慢話型ヒキハラ」

 

引継ぎハラスメント③「クレーマー型ヒキハラ」

 


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