利用者や患者に暴言暴力を受けた対人援助職は、そのことを対応や技術の問題にされ、2回傷つく

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

対人援助職の方なら、だれでも経験はあるでしょうけど、利用者さんや患者さんにきついこと言われたことありますよね。

 

バカやろー!死んじまえ!役立たずが!とか

 

ネチネチとしつこく嫌味や攻撃を受け、電話を切らせてもらえなかったり

 

もっとひどいと殴る、蹴る、叩く、物を投げたり威嚇するなどの暴力

 

ありませんか?

 

私も、実は一度酔った患者さんに殴られ、頭が痛くてMRIを受けたことがあります

 

暴言や暴力、言うまでもなく辛いことです。

 

「気にしないように」なんて言われても、それは無理な話です。

 

「仕事だから」と割り切れるものではないですよね。

 

人間として、安全や安心を奪われる事態ですから、強く緊張し、怒りや悲しみを感じます。

 

家に帰っても、そういう時ってイライラしたり、嫌な気分になったりしますよね。

 

なかなか切り替えができないんですよ、傷つけられると。

 

でも、その傷がもっともっと深くなる、深刻なパターンってわかりますか?

 

援助職の方でこれを経験している人は、少なくないはずです。

 

それは、暴言や暴力を受けた事実を、単に「スキルのなさ」「対応の問題」と結論付けられ、反省を促される時です。

  

前に、かなりひどい暴言を患者から受けた人に対し、「言われても仕方がない!あなたの対応に問題がある!」と上司が高圧的に言い放ち、一方的に担当交代をされたという人がいました。

 

その話を聴いて、私はとても悲しく辛い気持ちになりました。

 

その上司は、自分がどれだけ大変なことを部下にしたのか、わかっているのかなーと思います。

 

対応云々の前に、大切な仲間に何か言うことなかったのでしょうか。

 

やってあげることはありませんか?

 

目の前に傷ついている人がいる。

 

それなのに、さらに叱責をするなんて、ちょっと自分としては考えられません。

 

患者や利用者には援助職なのに、目の前で傷ついている仲間の前では援助のかけらもないのかなって思っちゃいます。

 

時々介護職のお悩み掲示板みたいなの覗いてますけど、けっこう多いですよね、この考え。

 

「叩かれたりして困ってます」みたいな相談者に対して

 

技術云々の話をしてスキルについてのアドバイスをする人

 

確かに技術の問題はあるでしょう

 

スキルの問題はあるでしょう

 

でも

 

でもね


そんなのあなたに言われなくたって、本人はわかってますよ。

 

もっとうまく対応できればいいことくらい。

 

反省してますよ、言われなくても。

 

そうじゃないんですよ、悩みは

 

どんな理由であれ、仕事で暴言や暴力を受けることを、受け入れがたいから悩んでるんですよ。

 

それを職場でわかってくれる人がいないから、誰も助けてくれないから、わざわざネットで相談しているんじゃないでしょうか。

 

「だったらこの仕事は辞めたら?そんなに甘いもんじゃない」と思ったあなた

 

「耐える」か「辞める」かの二択なのはなぜでしょうか。

 

職場は軍隊ですか?

 

それって、ブラック企業にありがちな、とても危険な考え方なんですよね。

 

だから、あなたの職場はいつも人手不足なのではないですか?

 

あなただって傷つけられた経験はあるんじゃないですか?

 

だったら、まずは助けてあげればいいのではないでしょうか。

 

強い悲しみに襲われている時に、対応についての振り返りなんてできるわけがありません。

 

だからこそ

 

「大丈夫?」「無理しないでね」「いくらでも話は聞くから」「私も新人のころは毎日泣いてたの。こういう時は辛いって言っていいんだよ」

 

こういう言葉をかけられて、仲間にサポートされる必要があるんです。

 

そして、時間をかけて少しづつ落ち着いてくる。

 

それからですよ、対応の振り返りは。

 

その時に、対応についてアドバイスすればいいじゃないですか。

 

こういう基本的なことをせずに、傷ついている人の生傷をえぐるような対応をするって、残酷すぎませんか?

 

こういう出来事って、かなりのトラウマになります。

 

患者に傷つけられ、仲間に傷つけられる。

 

確実に退職が頭をよぎります。

 

さて、このブログを読んでいる対人援助職の方、皆さんは傷つけられた同僚が目の前にいたら、どうしますか?

 

救いの手を差し出してあげますか?

 

それとも、さらに傷をえぐりますか?

 

「私一人が変わったって、職場は変わらない」と思いますよね。

 

確かにそうかもしれません。

 

でも、あなたが変わることで、救われる人は必ずいる。

 

そう思いませんか?


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