働きやすい職場にしたければ、「相棒」の杉下右京を見て学べ

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

皆さんはドラマの「相棒」は好きですか?

 

「相棒」には、私は実はけっこうお世話になっています。

 

何にお世話になっているかと言うと、相棒に出てくる杉下右京刑事を、よくセミナーで使わせてもらってます。

 

相棒を見ている方はわかると思いますが、

 

杉下右京刑事のあの「人との絶妙な距離感」

 

あれがすごくバウンダリー(境界線)の参考になるんですよ。


安全な人間関係の距離感、「バウンダリー(境界線)」とは?

 

 バウンダリーとは

 

「私」と「あなた」を区別するための「境界線」です。

 

「私」と「あなた」は全く別の人格で、別の価値観を持っている

 

という健康的な人間関係の距離感です。

例えば、仕事で同僚と意見が合わない時

 

「おれのほうが正しい!」と相手を批判するような関係にはなりません。

 

なぜなら、考え方が違うのは当然のことだからです。

 

夫婦においても、育児に対する考え方が違っても、相手を批判する関係にはなりません。

 

育児の方針が違うのは、むしろ当たり前のことだからですよ。

 

こんな形で、お互いの人間性や考えを尊重する距離感です。

 

お互いに尊重されている距離感というのは、互いに安全を守るということです。

 

だから、安心して仕事に取り組めたり、自分の意見を伝えたりできるわけです。

 

安心が守られるからこそ、良好なコミュニケーションがとれるのです。


お互いを尊重できる関係だから「部下」だけど「相棒」になる。

 

さて、杉下右京はどうでしょうか。

 

相手が誰であろうと、常に対等です。

 

いばりません。

 

誰にでも敬語を使います。

 

常に「私」を主語に自分の意見を言います。

 

感情的になって人を傷つけたりしません。

 

相手の安心を奪うようなことをしなければ、相手の責任を背負うようなこともしません。

 

きちんと相手と距離をとっているんです。

 

「相棒」という言葉って、普通は兄弟のようなすごく親しい間柄を想像しませんか?

 

お互いになんでも言い合い、時にはぶつかりながらも絆を深めていく。

 

そんなイメージないですかね?

 

でも、ドラマの「相棒」は違いますよね。

 

お互いが適切に距離を取り、尊重し、相手の安全を奪わない関係

 

目上の杉下右京も、業務上の上下関係はあれど、あくまでも相手を尊重して対等の関係を築く

 

お互いを尊重できる関係だから、「部下」ではあるけど「相棒」なんですよ。

 

例えば、杉下右京の性格が全く別だったらどうでしょうか?

 

いばる

 

乱暴な言葉を使う

 

感情的になる

 

相手の安全を奪う

 

相手の仕事や責任までかぶる

 

こんなキャラだったら、寺脇康文も及川光博も成宮寛貴も反町隆史も、あれだけいい動きができたでしょうか。

 

まあ、ドラマなのでこじつけに聞こえるかもしれませんが

 

あの代々の相棒がそれぞれ「自立」できているのは、上司である杉下右京が適切にバウンダリー(境界線)を守れているからなんです。

 

バウンダリーが守れないと、支配したり、過度に依存したり、興味を示さなかったりと、相手の力をどんどん奪ってしまうのです。

 

だから、私はセミナーで、「バウンダリー(境界線)を学びたければ相棒を見てください」と伝えています。

 

人を育てたい、退職者を減らしたい、パワハラやセクハラにならないコミュニケーションを身に着けたい、いい上司になりたい

 

そんな悩みを抱えているあなたは、まず相棒を見て学んでみてください。

 

とても具体的なんですよ、杉下右京のコミュニケーションは。

 

あれを職場でも取り入れるといいんです。 


言葉遣いひとつ変えるだけで、職場は今よりも安全になる。

 

まずは、言葉遣いからやってみましょう。

 

同僚や部下に対して、あだ名で呼んだり、呼び捨てにしたり、「〇〇ちゃん」、「きみ!」と呼んだりしていませんか?

 

こういう呼び方ひとつで距離感が変わるんですよ。

 

距離が近くなれば、関係が家族や恋人、友達に近くなります。

 

その関係自体が悪いと言っているわけではないし、家族的な距離感だからこそうまくいくことももちろんあると思うのです。

 

ただ、トラブルをおこしやすい人ほど、自分の人間関係の距離感に無自覚であることがとても多いのです。

 

家族的な距離感には、メリットもあればデメリットもある。

 

距離が近くなればなるほど、個人的な関係になり、相手に自分の思いや感情を押し付けやすくなります。

 

その結果が、体罰、パワハラ、セクハラ、虐待など、様々なトラブルにつながるのです。 

 

ついつい人間関係の距離が近くなりすぎるという人は、まずは言葉遣いを変えてみる。

 

新人にもきちんと敬語を使う。さん付けで呼んでみる。

 

これだけで距離がとれます。

 

ちなみに、杉下右京は、小学生にも敬語です。

 

ちょっと極端ですが、参考にしましょう。

 


「私」を主語に思いを伝える。

 

もうひとつ参考にしてほしいのは、自分の思いを相手に伝える時に、杉下右京は「私」を主語にしているということです。

 

「私は〇〇と思いますがいかがでしょうか」

 

「それは(私は)残念ですね」

 

こんな風に、「私」を主語に語るので、相手との関係に摩擦が生じづらいのです。

 

これをIメッセージと言います。

 

人間関係の距離感がうまく保てない人ほど、これが苦手です。

 

自分の思いを伝える際に、「あなた」を主語にしてしまう。

 

「(あなたは)ちょっとおかしいんじゃない?」

 

「(あなたは)ひどい!」

 

これはYOUメッセージと言って、受け取る相手は「責められた」と感じやすく、摩擦が生じやすくなるのです。

 

家族や友達、同僚との人間関係で摩擦が生じやすいという方は、普段自分がどんな言葉で思いを伝えているのか、振り返ってみましょう。

 

毎回Iメッセージを使うのは難しいでしょうけど、大事なことを伝えたい時はIメッセージがお勧めです。

 

最後に、当たり前のことですが、Iメッセージを使う時は相手を尊重していることが大前提です。

 

感情的にIメッセージを使うなどして相手への尊重を欠くと、Iメッセージはただの皮肉や嫌味になりますので注意しましょう。

 

バウンダリー(境界線)をより詳しく学びたい方は、以下のバウンダリー基礎講座を読んでみてください。

 

読むだけで、あなたの課題が今よりも整理されるはずです。 



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