· 

忙しそうにしてうまく仕事を押し付ける同僚に困るあなたが、まず理解すべき「共依存の人間関係」

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

前にこんな相談を受けました。

 

職場に、ちょっとずるい女性がいます。

 

決して嫌われるようなタイプではなく、どっちかと言うとかわいい感じの40代の人で、仕事の押し付け方がうまいんですよ。

 

忙しそうにして近づいてきて、「再来週の会議の日程まだ決めてない」とか「議事録もまとめなきゃいけないのに」とか色々とブツブツ訴えるんです。

 

とても困った顔をして言うんですよ。

 

それで、そんなことを言われるので、私も無視できなくて、つい「やりましょうか?」と言うんです。

 

そうすると、「ありがとう。助かる!」とか言って、それで面倒な仕事をこっちがやるはめになって。

 

そういうことを日常的にみんなにするんですよ。

 

こういう人って、何か問題がありますか?

 

共依存ですか?


「どうしてこれが成立するのか?」を考えてみる。

 

確かにいますよね、こういうタイプの人。

 

まあ、この人は嫌われるようなタイプではないようなので、わがままを言って強引に仕事を押し付けるタイプとはまた違うんでしょう。

 

きっと、ニコニコして相手の懐に入り、同情を誘って「私がやりましょうか?」と言わせるのが得意なんですよね。

 

そういえば、私も中学の時に部活をさぼりたくて、わざと廊下で足をひきずって歩いて、顧問の先生から「無理するなよ」と言う言葉を引き出し、その結果、見事に部活を休めたことがありました。

 

でも、それを毎回やるとウソがばれますよね。

 

先生もそこまで馬鹿じゃないし、何よりも同級生だって「ズルすんなよ!」と怒りますから。

 

中2の私にだって、そんなやり方が通用するのはせいぜい年に1~2回だとわかります。

 

でも、この女性はそれを日常的に繰り返しているんですよね。

 

なぜでしょうか?

 

どうして、そんなやり方をいつまでも続けることができるのでしょうか?

 

この女性は演技の天才なのでしょうか。

 

どうですか?

 

考えてみてください。

わかりませんか?

 

これって、その女性ひとりの問題で成り立っているのではないのです。

 

その女性の訴えだけで成立しません。

 

「議事録もあるから…」という訴えに対して、「やりましょうか?」という受け手がいないと絶対に成立しませんよね。

 

さっきの私の中学の話に戻すと、私が毎日足をひきずっていると、必ず先生が「無理すんなよ」と声をかけてくれるようなもんです。

 

その人の期待する動きを日常的に周りがしているからこそ、成り立っているんですよね。

 

では、どうしてそれが成立するのでしょうか。

 

※関連記事

親子の共依存を克服したいなら、「どうしてこれが成立するの?」を口癖にしなさい!

 

働かない上司にイライラしているあなたが、答えるだけで簡単に解決に近づくことができる「5つの質問」

 


「毎回仕事を引き受けてしまう私」の問題として考えてみる。

 

この相談者は、私に相談するほど問題だと思っているにも関わらず

 

「仕事の押し付け方がうまい」とわかっているにも関わらず

 

どうして「やりましょうか?」と言ってしまうのでしょうか。

 

かわいそうだから?

 

やってあげないと後でどう思われるかわからないから?

 

どうしてでしょうか。

 

私なら、本人が「終わらなそうなのでこの仕事をお願いできませんか?」と言うまで引き受けませんね。

 

「終わらない」「忙しい」と言ってきても、「そうですか」「大変ですね」としか言わないでしょう。

 

私が何を言いたいかわかりますよね。

 

これは、「うまいやり方で仕事を押し付ける同僚」の問題ではないのです。

 

「不本意だと思っているにも関わらず、毎回引き受けてしまう私」の問題なのです。

 

相手の問題にするのではなく、「どうして私は引き受けてしまうのか?」「もしかして私は共依存?」と自分にベクトルを向けて考えないと、何も解決しませんよ。

 

同僚の身勝手な行動で悩んでいたり、家族の問題行動で悩んでいる人の相談をよく受けますが、「どうしてこれが成立しているんだろう?」と自分にベクトルを向けて考える習慣を持つことが本当に大切です。

 

相手を変えるのは大変です。

 

でも、自分に変われるところがあるなら、ちょっとでも変わってみること。

 

そして、相手との関係が変わったのかも点検してみる。

 

このように、個人の問題ではなく「関係性の問題」として問題を見る。

 

これが大切ですよ。

 

※関連記事

NOといえるようになりたいけど、「相手を怒らせてしまうのではないか」と心配しているあなたが、身につけるべき自己主張のバリエーション

 

共依存のパターン「世話焼き依存」

 

共依存のパターン「役割依存」


セミナーのご案内

◆ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【入門コース】 2019年5月24日(金) 定員5名 詳しくは こちら

 

◆ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【実践コース(共依存の関係)】 2019年6月21日(金) 定員5名 詳しくは こちら

 

◆ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【実践コース(支配・被支配の関係)】 2019年7月12日(金) 定員5名 詳しくは こちら


ブログテーマ


初めに読んでほしいお勧めブログ記事

 

◆ストレスに強くなる!人間関係の境界線の引き方 

 

◆なぜ援助職の現場で虐待が起きるのか、「巨人の星」で説明します!

 

◆「NGT48事件」から学ぶ、対人援助職の共依存がもたらす、離職・燃え尽き問題の構造と対処法

 

◆職場の喧嘩を上司のあなたが「仲裁しよう」としているから、いつまでも問題が解決せず繰り返されるんですよ。

 

◆教えてくれない職場は、「教えること」を教えないから「教えられる人」が育たない。

 

◆「思考」と「感情」の違いがわからないと、ストレスが倍増する!

 

◆職場のスタッフの本当の悩みに経営者のあなたが気づかない限り、人材不足などの問題はなくなりませんよ。

 

◆あなたの職場ですぐに新人が孤立するのは、「業務内容」は教えても「職場の小さな当たり前」を教えていないからではないですか?

 

◆共依存タイプの上司は、部下の自立を嫌い、部下の依存や不安を好む。

 

◆鳥取県養護学校の看護師一斉退職に見る、対人援助職の使命感の強さが生む「依存」と「機能不全」

 

◆バウンダリー(境界線)基礎講座1日目「人間関係の大原則が学べるバウンダリー(境界線)とは?」

 

◆働きやすい職場にしたければ、「相棒」の杉下右京を見て学べ!

 

◆悪質なクレーマーやモンスター患者対応の基本は、職場としてのバウンダリー(境界線)を強化すること!

  

◆自分のことを長い目で見れば、今のあなたの弱みなんていつかは強みに変わるという話