日馬富士の暴行問題に思うこと。暴言暴力は「指導」でも「教育」でもなく、ただの「コントロール」である。

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

横綱の日馬富士が暴行問題により引退しましたね。

 

日馬富士の会見を見ていて感じたことを書きます。

 

印象的だったのは、日馬富士は今回の暴行をあくまでも「指導」だったと言っているように聞こえます。

 

「礼儀礼節がなっていない弟弟子に対して、礼儀を教えた」

 

それがこういう結果になったと。

 

一貫してそう主張していますよね。

 

要するに、「暴力をもってして行動を正す」ことが、日馬富士にとっての「教える」だと言うことですよね。

 

そういう教え方しか学んできていないんでしょう。

 

でも、これだけは言えます。

 

相手を暴力や暴言、威圧するなどして行動を正すことは、「指導」でも「教育」でもありません。

 

そういうのを「コントロール」というのです。

 

コントロールは、相手を意のままに動かすための行為であり、「育てる」ではありません。

 

相手は、自分の安全が脅かされるから、その人の指示に従って、その人の望むように動いているだけです。

 

そして、コントロールを受けてきた人は、コントロールを「教育」「指導」だと信じます。

 

だから、自分も下に対してコントロールをするんです。

 

「おれだって耐えてきた」「これくらい当たり前だ!」って。

 

コントロールを受ける相手は時に反発することもあるでしょう。

 

それはそうですよね。

 

だって、人間性を尊重されていないことがわかるからです。

 

そんな人の言うこと聞きたくないですよ。

 

私もどちらかというとコントロールには反発するタイプです。

 

そうすると、相手はコントロールをするためにさらにパワーを投入します。

 

より相手の安全を奪おうとするわけです。

 

その結果が、日馬富士は暴力になったわけですよね。

 

言葉は悪いですが、未熟です。

 

ちょうどこの前、介護職のお悩み掲示板でも同じようなやりとりを見ましたね。

 

介護職になりたての新人が「上司の言い方がきつくて傷つく。やめようか悩んでいる」と相談をしているんですけど、

 

それに対して「言い方がきつくて傷つくことがあっても、それは指導なので耐えるべきです」と回答しているベテランらしき人がいる。

 

要するに、指導だったら傷つけてもいいってことですね?

 

「私は教えられないのでコントロールをしています」と堂々と言い放っているようにしか聞こえませんけどね。

 

対人援助職の職場って、「教える」を正しく学んでいない人があまりにも多い気がします。

 

「教える」って、一つ一つの仕事の意味をちゃんと理解させることだと思うんですよね。

 

報告書の書き方をただ伝えるだけではなくて、「どうしてうちはこういう書き方をしているのか」をちゃんと理解させることです。

 

関係機関に電話をするのも、「どうして今、この電話をする必要があるのか」の意味をちゃんと教えることです。

 

それをやると、主体性のある職員が育ちやすくなります。

 

「上司が言ったからやる」「うちではこれが決まりだからやる」ではなくて、「どうしてその行為が必要なのか」を理解して行動できるようになります。

 

その教育のプロセスの中で、教える側も学ぶことがすごく多いんですよ。

 

新人に色々と質問されると、けっこう試されます。

 

「あ、私はちゃんと説明できないことが多いな」と思うとこちらも必死に考えますからね。

 

教える側も教わる側も成長できる。

 

そして、教わる側も後輩ができれば教えることができるようになる。

 

いいことばかりです。

 

でも、「教える」がただのコントロールになっていると、教える側も教わる側も何ひとつ学べませんね。

 

だから人が定着しないんじゃないでしょうか。

 

自分たちの「教える」が間違っていることに気づかずに、「もっといい人が入らないかな」なんて言って、人の問題にしていても何も解決しないんじゃないですかね。

 

あなたの職場はどうですか?

 

そして、あなたはどうですか?

 

誰かが負の連鎖を止めないと、いつまでも何も変わりませんよ。

 

まず気づいた人から、行動を変えていく。

 

その一歩は、本当に価値のあることだと思います。

 

※関連記事はこちら

教えてくれない職場は、「教えること」を教えないから「教えられる人」が育たない。

「赤信号を渡ってはいけないのはなぜですか?」


セミナーのご案内

◆平成30年1月12日(金)ストレスが減る人間関係の距離感がわかる!対人援助職のためのバウンダリー(境界線)セミナー【基礎コース】 定員8名 詳しくは  こちら 残り5名!

 

◆もっとストレスに強くなりたい!介護職、看護師、福祉職のための連続講座「対人援助職の自助グループ」 定員8名 詳しくは こちら  満員御礼!    


ブログカテゴリ


初めに読んでほしいお勧めブログ記事