職場でモンスター社員が誕生する仕組みを、「暴力加害被害の逆転現象」から学ぶ。

 

こんにちは。

 

エイダーズ山崎正徳です。

 

今日は、職場を混乱に陥れるモンスター社員に困っている経営者や管理職の方に記事を書いてみます。

 

私はこれまで、モンスター社員と呼ばれる、いわゆる職場の問題社員への対応について多く相談を受けてきましたが、モンスター社員って意外な共通点があるんですよね。

 

それは、「初めはみんなけっこう真面目だった」ということです。

 

もちろん全員ではないですが。

 

問題を起こしている社員の相談を受ければ、こちらはその人のことを理解したいので色々と質問します。

 

そうすると、入職当時はけっこう熱心に働いていたとか、真面目だったとか、そういう肯定的な意見が多いんですよね。

 

ところが、年月を重ねる中で、だんだんと問題行動が出てくるわけです。

 

嫌な仕事は空気を読まずに拒否するようになったとか

 

感情的に意見を言うようになったとか

 

だんだん指示に従わず、ふてぶてしい態度をとるようになったとか

 

弱い者いじめをするようになったとか

 

では、そのモンスター社員は、何が不満でそうなっていったのか?

 

何がきっかけで問題行動をとるようになったのか?

 

この「真面目な社員」が「モンスター社員」になるまでの過程を辿ると、職場の問題が見えてきます。

 

ちょっと脇道にそれますが、皆さんは「暴力の逆転現象」について聞いたことはありますか?

 

例えば、母親が息子に、暴言を吐く、叩く、物を投げるなどの暴力を幼少期から繰り返していたとして

 

ただただ耐えるだけだった子どもが、中学生くらいになって反抗期を迎え、母親に暴力でやり返す。

 

気づけば、今度は母親が息子の暴力に怯えて暮らすようになる。

 

ひどい時はケガをさせられるほどにやられる。

 

被害者と加害者が逆転しているのわかりますよね?

 

こんな話、珍しくありません。

 

職場でも例をひとつ。

 

新人時代にひどいいじめをした先輩がいたとする。

 

数年後、自分が昇進して先輩がたまたま部下になったら、今度は自分が先輩に対して仕返しのパワハラをする。

 

こうやって、被害を受けていた怒りや悲しみが強く残っていると、ひとつのきっかけで加害に転じることがあるのです。

 

さて、モンスター社員に話を戻します。

 

真面目だった社員が、どのようなきっかけでモンスター社員に転じるのか。

 

そこに職場の問題が潜んでいることが多いです。

 

例えば、ある問題社員Aさんのケース

 

慢性的な人手不足で常に過重労働だった職場で、Aさんは新人の頃から文句を言わずに働き続けてきました。

 

そんなAさんに対して、職場はそこまで労うこともせず、どんどん仕事を振り、ミスには厳しく叱責しました。

 

そんな状態が何年か続いた後、Aさんはうつ病になり4カ月休職をしました。

 

そんなAさんの態度が変わったのは復職してからです。

 

「私は職場のためにがんばってきたのに助けてもらえずにうつになりました。だから、もう嫌な仕事ははっきりと断ります。職場が守ってくれないことを知っていますから」

 

堂々と主張するようになり、職場はAさんがうつ病だということもあり、うまく注意もできず。

 

上司も同僚もAさんを怖がるようになります。

 

Aさんも、自分の意見が通るので、どんどん自己主張するようになります。

 

それから1年後、Aさんは完成されたモンスター社員となり、職場の強い脅威となりました。

 

ここまで

 

このAさんの話を聴いて、どう思いますか?

 

Aさんの問題行動は、Aさん個人の問題でしょうか。

 

それとも職場の問題でしょうか。

 

あれだけ真面目に働いていたAさんは、どうしてモンスター社員になったのでしょうか。

 

わかりますよね?

 

職場が育てたのです。

 

職場が加害者で、Aさんが被害者であった時期が確実に存在するのです。

 

そして、休職が引き金となって、Aさんの蓄積された怒りが職場に向いたのです。

 

加害と被害が逆転し、モンスター社員が誕生した。

 

このように見ることができますよね。

 

モンスター社員は個人の問題にされがちですけど、私は、基本的に職場の問題だと思っています。

 

詳しく聴くと職場の課題との相互作用で説明できるケースがとても多いからです。

 

だから、私がよく言うのですが、モンスター社員が退職したからといって一件落着にしても、何も変わりませんよ。

 

モンスター社員が育つ土壌が職場にあるとすれば、必ずエピソード2、エピソード3が待っています。

 

必ずです。

 

モンスター社員への対応はもちろん大切ですが、モンスター社員が誕生したプロセスを職場が振り返ること。

 

ここに、根本の解決のヒントがたくさん含まれているのですよ。

 

今、モンスター社員の問題で困っている経営者や管理職の方は、このブログを管理職以上で共有して、話し合う機会を設けてみるといいですよ。

 

え?

 

話し合いすらできない?

 

管理職同士で足並みが揃わないから?

 

経営者が聞く耳を持たないから?

 

そうですよね。

 

だから、職場の問題なんですよね。

 

そこから本気で取り組みましょう。

 

エピソード2はすぐ目の前に来ています。


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